イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

安らかに眠れ、ハエ・・・エクルス・ケーキの不気味な別名

2016年06月12日 09時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
昨日にひきつづき、イギリスのお菓子。

グレーター・マンチェスターの小さな町の名前を冠した、エクルス・ケーキ Eccles cake


18世紀の終わりに、エクルスで最初につくられたため、この名前でよばれています。

裏側。


パサパサしたペイストリー(パイ皮)のなかに干したカラント currants がぎっしり詰まっています。


お饅頭に詰まったアンコみたいですね・・・・

このカラントは、黒い木の実、日本でクロスグリと訳される(カシスというフランス語のほうが一般的かも)キイチゴの仲間のブラック・カラントとはまったく違う、ザンテ・カラント Zante currantsという、小粒な野ブドウの一種だそうです。

レーズン(干しブドウ)より、小さい。

ペイストリーにはバターと砂糖がたっぷり練りこまれています。
ぎっしり詰まったカラントも甘いです。

つまり、くどいんです。
だけど、くせになるおいしさです。


マンチェスター・アートギャラリーに行った時、友人といっしょだったので、カフェにはいりました。

注文したのが、カフェの自家製エクルス・ケーキ。


大きくて、平べったくて・・・・高かったです。£2-80(2ポンド80ペンス=427円)ぐらいだったかな・・・?

粉砂糖がかかっていて、上品です。心なしか、甘さが抑えてありました。

上の写真の、スーパーで買った4個、£2-00(305 円)のパックいりのには、砂糖がかかっていないかわりに、バターの味が強烈でペイストリーの甘みが強列です。





エクルス・ケーキは、別名ハエ・ケーキ(flies cake)、ハエの墓場(flies cemetery, flies graveyard)ともよばれています。

ぎっしり詰まった黒いカラントが、共同墓地にぎゅうづめに埋葬されたハエを連想させるからです!
このおぞましい通称、夫も周りのイギリス人も平気で口にします!

この名前で、レシピも出ています。うそだと思ったら、英語でグーグルしてみてください。

他にもカラントのつまった、「ハエの墓場」とよばれるお菓子はいくつかあります。
そのうちのふたつは、機会を作っていずれお見せします。  


ぺちゃんこモモの季節です。


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コメント (4)
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