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イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ピークディストリクトを歩く、最終回。ソロモンズテンプルにつきました!周りはホビットの住居群跡  ・

2015年05月28日 09時46分58秒 | ピーク・ディストリクト
今日で6日目、ピーク・ディストリクト Peak District




小高い丘の頂上に立つ、ソロモンズ・テンプル Solomon's Temple




大きさがわかるかな?


犬連れの家族です。犬は息子のガールフレンドといっしょに塔の中に入っています。

え~、このしょぼい建物にたどり着くために3時間以上あるいてきたって!?

立て札によると、18世紀に 大金持ちのアマチュア建築家の篤志家が、失業した石灰焼き職人を雇って建てさせた、「悪天候時の避難所」だそうです。

ソロモンというのは当時の地主のファースト・ネームです。旧約聖書に出てくる栄華を極めた王様とは無関係。


展望台でもあるそうですが、この日は霧が深く 屋上からは塔の足元以外、一切何も見えませんでした!

回り一帯、真っ白。


内部。


ところで、このまわりのボコボコ地形、何でしょう?


盛った土の中はすべて、18世紀に建てられた、石灰焼き場だったんだそうです。


石灰焼き職人は土を掘り下げてまんなかに窯を置いて、その中に家族と住んでいたそうです。
立て札のイラストを見ると、正面にドアがついてて、まるで「ホビット」の家みたい。

草の生えた盛り土の中の家は、ロマンチックで牧歌的だけど、実際は、居心地悪そうです。
縄文時代の竪穴式住居みたい。

窯の周りに子沢山の家族がぎゅうぎゅうづめに寝起きしていた暗い、貧乏な時代がしのばれます。

ここらへん一帯、今でも石灰石がゴロゴロ。

丘の下には石灰の溶け出す神秘的な河も流れてます。(一昨日の本欄参照)

石灰の粉は消毒消臭、害虫駆除に、畑にまいて土壌の向上に、と用途はいろいろでした。
田舎家の建物の内外の壁も石灰で白く塗られていました。
20世紀の初めごろまでは、重要な産業資源だったんですって。

今でも、細かく砕いた石灰石が、庭のパティオやドライブに、雑草よけに敷き詰めるために売られています。

これでおしまい。


よく整備された植林地の中の急な坂道をくだって、たったの15分・・・バクストン Buxton の全国的に有名な鍾乳洞、プールス・ケヴン Poole's Cavern の駐車場に着きます。
住宅街です。

車で来た人用の、ウォーキング・コースの出発地点に戻ってきました。

私たちはバクストンの街中から徒歩で来たので、出発は、ここより約10分、町よりの高校の陸上競技トラックだったんですが。

自然の中を3時間も歩いてきて、終点が住宅街と隣接!というのがびっくりですが、このソロモンズ・テンプルのある丘周辺は 地元住人の気軽な犬の散歩スポットらしいです。
私たちは大回りしてたどり着きましたが・・・



↓↓↓土下座マーマデュークの画像をクリックしてください。ありがとう。




コメント (3)
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