社会科学上の不満

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「軍神」と言う言葉の響き

2010-12-20 01:23:58 | 社会常識と教育

「軍神」と言う言葉を聴いたことがない方が多くなった。旅順港閉塞作戦の廣瀬武夫中佐が最初だったのではないだろうか。上海事変の江下武二北川丞作江伊之助の肉弾三勇士かと意外に知られていない。日露戦争の橘周太中佐なども。

それとも真珠湾の九軍神であろうか。昭和になると新人軍人の若い方が軍神となっている。日露戦争当時はベテランの軍人が「軍神」となるが昭和では違うようだ。

これが何を意味するかと言うと、組織が腐敗すると若者を犠牲にすると言う事例の一つではないだろうか。会社でも新入社員に責任を負わす会社は先があまりない。

自己犠牲を謳う方々は自ら自己犠牲に身を捧げる方は殆どいない。これらの自己犠牲を謳う方々は、僅かなことでも自己保身が強烈である。そして他人を「無責任」と非難するが、ご自分が一番無責任であることを認識していない。

現在の中国や北朝鮮の状況に憤慨されている方が多いことは理解できる。しかし、それがなぜ徴兵制に繋がるのだろうか?非常に疑問がある。徴兵制を謳う方々の年齢はもはや当事者となりえないことが多い。「最近の若者は・・・」と言うことは、数千年前のエジプトのヒエログリフにも同様の意味が書かれていた。しかし、法律さえ自分に都合が良いように解釈する方々である。ワンマン経営者に多いタイプだ。社員の反発が殆どない環境で過ごしている。自分が安全なところから他人の自己犠牲を望む。まして、現在の軍事行動は歩兵の数で決まるものではない。特に日本は専守防衛の基本戦略をとっている。航空自衛隊、海上自衛隊の専門性の高い技術習得が必要である。またこれは陸上自衛隊も同様である。

長期間多くの若者が一般社会と途絶するということは経済に大きな影響を与える。経済との関係も軍事に大きな基本的な要因である。しかし、他人に自己犠牲を強いるような方々は、軍事のことにも驚くほど疎い。単に思いつきと自分の思い通りならない若者を、「徴兵がないからピッシッとしていない」と思い込むのである。社会の流れも全く理解しようとせず、また法律もロクに調べもせず、また持論が法律に異なると「だから民主党はだめだ」と10数年前からある法律を罵倒する方が多い。全てが自己中心的なのである。

そしてこれらの無責任な方々は「軍神」などの錦の御旗を振りたがる。現在日本の国内での「錦の御旗」は残念ながら彼らの大嫌いな「法律」である。

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