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社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

テロの効果

2008-11-28 12:33:41 | 外交と防衛
 イスラム原理主義者のテロが多くの方に恐怖を与えました。先進国がインドへの投資を一時的にせよ停止するでしょう。しかし、その一時的な停滞こそテロリストの狙いです。一時的にせよ経済的に窮すれば多くのイスラム教徒(インドの人口の約13%)が現政権に不満をもちます。そのはけ口としてまたその時のリーダーとしてイスラム原理主義者が立てればよいのですから。
 イスラム原理主義はイスラム教に忠実な(狂信者)宗派が中心です。確かに10世紀のイスラム帝国は中国の唐と共に世界2分していました。
しかし、それは1000年以上前の話です。イスラム教はキリスト教に比べ論理的完成度高い宗教です。その分時代の変化に対応できるあいまいさがありませんでした。10世紀の世の中ならそれはすばらしい思想でしょうが、21世紀ではズレているでけの思想です。それはキリスト教でも狂信者の集団=原理主義者はみな同じです。
 イスラム教徒の大半がスンニ派であり柔軟に(あまりにも柔軟ぎる面もありそれはそれで困ります)時代の変化に対応しています。またスンニ派より戒律が厳格なシーア派(イラン)もより他の文明(文化ではない)を柔軟に取り込んでいます。
 30年ほど前の日本赤軍のテロの時世界中の一般人が「日本人は悪である」と思い込んだのと同様に、「イスラムは悪だ」とイスラム教でない国の人間が思い始めています。ここに問題があります。
テロなどを起こすのは狂信者であり、そえはキリスト教でもマルクスレーニン主義(宗教に近い)でも同様です。
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