社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

政府への信用

2007-09-24 17:02:29 | 社会常識と教育
中国の国民の大半は政府を信用していません。それは歴史的にみても中国人は時の政権に面従腹背で生きてきたことが明白です。長い歴史をもつ中国が良い例として取り上げたに過ぎません。日本も同様です。政府がどのような方に代わろうが国民の意識気はそれほど変わりません。むしろ戦時中の過酷な締め付けほど長年生きています。大正デモクラシーと呼ばれた時代の息吹より、戦前戦時中の息吹の方が民衆には残っています。皮肉なものです。高度成長の貧しい時代を懐かしみ当時を回顧する作品が昨年から受け入れられました。当時の少年は純粋だったのでしょうか。松本清張の「天城越え」を読んだ方などはどう感じられたのでしょうか。これは加害者の立場から描かれていますが。
 終戦時、アメリカに占領された「日本はおしまいだ」との考え方が一般的でした。そうです、それまで美味しい目にあった方々は多くが終焉を迎えました。華族、大地主、がそうです。婦人もそうです。大きく日本は変わったですが、やはり政府を国民が信用していません。
 国民が政府を信用する例を世界史で探しますと多数あります。しかも共通事項は前政権及びその政権下で甘い汁を吸っていた方の「血」により、国民は政府を信用します、その時は。
 悲しいことに人間の世界で新政権が国民に信頼を得るには長年「血」が必要でした。しかし、中国共産党はその「血」の儀式をおこなっても民衆は政府を信じません。中国の共産党員の加入者は約6000万人です、それで13~15億の国民を支配しているのです。
 自民党政権がどう変ろうともかなり大きな変革を起こさない限り、国民の支持は離れていきます。逆に民主党も政権奪取後には、小沢党首が掲げる国家公務員の大改革(行政ではない)を行わねば、国民の支持など直に消えてしまいます。
コメント
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