社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

科学の検証

2007-09-02 22:12:39 | 社会常識と教育
 自然科学の検証は比較的短時間で検証することができるモノが多いのですが、社会科学では数十年から数百年の時間を要します。社会主義がロシア革命以後約80年で行きづまった事実を現在も受け入れられない方々が日本のマスコミには多いようです。彼らを隠れキリシタンをもじり隠れ左翼とも呼ばれています。しかしソビエト連邦は現在存在しませんし、東欧諸国にも社会主義政権は存在しません。
 考古学や歴史の検証は、中国が言うように現在の国家が認めた歴史による判断では意味がありません。同時代の多くの文献などが同一のことをどう記録しているかが大きな意味を持ちます。複数のソースが異なる文献が同一の事を同様に記載していてその歴史的な事実としての可能性が高くなります。もちろん当時は文字を書くことができたのは特別な方々ですからそのことを考慮する必要があります。
 この方法は現在でも充分機能します。今回雑誌に2020年日本が中国の属国になっているとのショキングな見出しがありましたが、前述の論法でこの記事を検証して見ますと、私が知る限り4つのソースが同じ事をいっています。まず、1985年の全時代で劉精華司令官が全人代で発表した中華人民共和国人民解放軍のドクトリンとも言うべきものに、「アリューシャンから香港までが中国の内海である」とされるものがあります。次に大手ゼネコンのご家族が中国駐在中、現地の学校に御子息を通わせたところ日本は中国の植民地的な状態であると小学校で教えていたそうです。父親がクレームを着けると学校長が「この子達がおとなになったらそうなっている」と応えたそうです。次に先の「アリューシャンから香港まで・・・」の実行プランでは、2010年までに達成するべき第一次分割ラインなるものが、現在中国ともめているガス田の線上だそうです。そして2020年には日本列島や台湾は中国の植民地になっています。そして、チベットは社民党の辻本氏によると「平和的併合」だそうです。チベットで漢民族の移住とチベット民族の迫害はハリウッド映画「ゴールデンボーイ」でも良く描かれています。このような状況が辻本氏は「平和的」なのでしょう。「平和」「非暴力」を口にし、残虐なる暴力を振るうそれがチベットで中国が行なってきた事実です。そしての成功で中国共産党のトップに登ったのが現在の総書記です。
 一般的な方は似たような想像力を働かせると思うのですが、隠れアカに染まった、朝日新聞系マスコミや毎日新聞系マスコミは、それでも中国の肩をもつのでしょう。
コメント
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