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小説「新・人間革命」に学ぶ 第18巻 御書編 2020年4月15日

2020年04月15日 | 妙法

小説「新・人間革命」に学ぶ 第18巻 御書編 2020年4月15日

  • 連載〈世界広布の大道〉
イラスト・間瀬健治
 
イラスト・間瀬健治

 今回の「世界広布の大道 小説『新・人間革命』に学ぶ」は第18巻の「御書編」。小説で引用された御書、コラム「ここにフォーカス」を紹介する。挿絵は内田健一郎。

 

創価の世界に輝く精神の財
【御書】
 

 夫れ海辺には木を財とし山中には塩を財とす、旱颰には水を財とし闇中には灯を財とし・女人は夫を財とし夫は女人を命とし……(御書1554ページ、上野殿御返事)

 

【通解】

 海辺では木が財であり、また山中では塩が財である。旱魃では水が財であり、また闇の中では灯火が財である。また、女人は夫を財とし、夫は妻を命としている……。

 
【小説の場面から】

 <1973年(昭和48年)11月、山本伸一は徳島県幹部総会で、現代における最も大切な財とは何かを語る>
  
 山本伸一の講演となった。(中略)人びとが財として最も必要とするものは、時代や状況によって異なっていることを述べ、現代において、最も大切な財とは何かを語っていった。
 「現代は、世界的にも『人間性喪失の時』であり、『生きがいを失っている時』であると指摘されています。
 また、『哲学・思想の混迷をきたしている時』でもあります。
 ゆえに、『人間性』と『希望』『生命力』こそが現代の財であり、さらに、それを発現することができる『人間が信頼するに足る仏法哲学』こそ、根本となる最高の財なのであります」
 その財は、すべて創価学会のなかにあるのだ。
 自らもさまざまな苦悩をかかえながら、皆を幸福にするのだと祈り、願い、走る、わが同志の美しき「人間性」の輝きを見るがよい。
 絶望と悲哀の淵から、敢然と立ち上がり、「希望」に燃え、「生命力」をみなぎらせて、自身の人生と社会の建設に取り組む、わが同志の姿を直視せよ。
 そして、生命の根源の法則を説き明かし、人間の尊厳の哲理を示している日蓮仏法を求め給え。われらは、それを実践し、現実生活の上で、その法理の真実を証明してきたのだ。(「前進」の章、259~260ページ)

 

生命に潜む魔性を打ち破れ
 
 
【御書】

 国土乱れん時は先ず鬼神乱る鬼神乱るるが故に万民乱る(御書19ページ、立正安国論

 

【通解】

 国土が乱れる時はまず鬼神が乱れる。鬼神が乱れるゆえに万民が乱れる。

 

【小説の場面から】

 <1973年12月、伸一は本部総会で講演。石油危機に始まる、社会の混乱の根本原因について指摘する>
  
 「ここでいう『鬼神』とは悪鬼であり、(中略)生命自体を破壊し、福運を奪う、『人間の内なる作用』であります。現代的に表現すれば、『生命の魔性』の意味であり、人間が完全にエゴにとらわれ切っていく、その本質を『鬼神』と表現したと思われる。
 この人間のもつ生命の魔性の跳梁が、『鬼神乱る』ということになるのであります」(中略)
 「最初の『国土乱れん時は』の『国土』とは、自然環境的な面とともに、『社会』という意味をもっております。自然と人間とを含めた総体としての『国土』であり、その国土が乱れる時には、それ以前に、必ず人間のエゴ、いな、エゴよりもっと本質的な生命のもつ魔性が、底流として激しく揺れ動くのであります。
 その結果、『万民』すなわち、あらゆる人びとが狂乱の巷へと進み、やがて、その国土、社会は、破滅の方向へと走っていく。ゆえに、この『鬼神乱る』という生命の本質を解決する法をもたない限り、社会の乱れを解決することはできない。
 したがって、仏法という生命の大哲理を流布する、私ども創価学会の使命はあまりにも大きい。今こそ、広宣流布の新しき潮流をもって、社会を潤す時代がきたことを、私は宣言しておきたいのであります」(「前進」の章、285~286ページ)

 
ここにフォーカス 配達員の皆さまに心から感謝

 「前進」の章に、1973年(昭和48年)11月の山本伸一の愛媛訪問を、本紙の購読推進で荘厳しようと、配達員の友が対話に駆け巡ったことが紹介されています。
 聖教新聞は、創価学会の機関紙だから、学会員が購読していればそれでいい――当時は、そうした風潮がありました。ところが、愛媛の配達員は、地域に学会理解の輪を広げるため、「本紙の購読推進」という新たな挑戦を開始していきました。
 購読を断られても、配達員の友は唱題で勇気を奮い起こし、真心の対話を重ねました。その勇気の炎は、ほかの同志にも広がり、愛媛広布の土壌が耕されていったのです。
 伸一は、配達員の奮闘に対して、「地域の人たちに聖教新聞を購読してもらおうというのは、未来を開く新しい発想です。これは、将来の広宣流布運動の基調になるでしょう」とたたえました。
 今、新型コロナウイルスの感染が拡大し、社会不安が広がっています。その状況下で、きょうも、私たちのもとに本紙は届きます。「日本中、世界中の人に読ませたい」――戸田先生の言葉を胸に、感染防止に努めながら、配達に尽力してくださる方々への感謝は尽きません。
 配達員の皆さま、本当にありがとうございます。皆さまの健康と無事故を、真剣に祈り続けてまいります。

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