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世界を照らす太陽の仏法」に学ぶ〉第8回 健康長寿の信心〈下〉 高柳婦人部総合長

2020年09月19日 | 妙法

〈紙上教学研さん 「世界を照らす太陽の仏法」に学ぶ〉第8回 健康長寿の信心〈下〉 高柳婦人部総合長 2020年9月19日

 「紙上教学研さん『世界を照らす太陽の仏法』に学ぶ」の第8回は、前回(5日付)に続き、「健康長寿の信心」について、高柳婦人部総合長と共に学びます。(第9回は10月3日付に掲載の予定。池田先生の講義は『創価学会 永遠の五指針』から引用)

 

 健康の四モットー
  
 ①張りのある勤行
 ②無理と無駄のない生活
 ③献身の行動
 ④教養のある食生活

 

1 「心のたから」は絶対にこわれない

 池田先生は、御書を通して「心の財」を積む生き方について教えられています。
  
  
 【御文】
 蔵の財よりも身の財すぐれたり身の財より心の財第一なり、此の御文を御覧あらんよりは心の財をつませ給うべし(崇峻天皇御書、御書1173ページ15行目~16行目)
  
  
 【現代語訳】
 蔵に蓄える財宝よりも、身の財がすぐれ、身の財よりも、心に積んだ財が第一である。この手紙をご覧になってから以後は、心の財を積んでいくべきである。
  
  
 ■ 池田先生の講義
 両親や家族が、認知症や寝たきりとなる場合もあるかもしれません。しかし、決して悲観したり、不安に思ったりする必要はありません。妙法とともに生きてきた人は、すでに三世永遠の生命の勝利者です。
 広布の活動ができなくなっても、長年の信仰によって培われてきた「心の財」は、決して失われません。絶対に壊れません。ひとたび「心の財」を築いた人生は、それ自体、無窮の価値を刻んでいます。
 そして、永遠の「仏界の生死」の軌道に入っているがゆえに、妙法に照らされて本有の病のまま、本有の老いの姿のままで、今も毎日、「心の財」を積んでいるのです。
  
 ―◆―
  
 わが家は1953年(昭和28年)、東京・大田区で母が入会しました。最愛の母親と兄を戦争で亡くした母は、近所の方から折伏され、即座に入会を決意。大好きな教学を深め、折伏に奔走しました。しかし、父は信心に大反対。私は未来部の時から一家和楽を祈り続けました。
 そうした中、女子部時代に、父が胃がんで倒れたのです。“これから親孝行しようと思っていたのに……”と、行き場のない後悔が押し寄せてきました。
 懸命に題目を唱え、闘病を支える中で、父は自分の信心を鍛えてくれる善知識なのだと実感。思い切り学会活動に励めるのも、父が社会で頑張ってくれたからだと、感謝が込み上げてきました。
 その父も病気を転機に勤行・唱題を実践し、心から学会と池田先生に感謝して、寿命を延ばし安らかに旅立ちました。
 大切な家族を失う悲しさも味わいましたが、“親子、夫婦は三世の宿縁”との先生の指導を生命に刻み、前へ前へと進んでくることができました。入会前は病弱だった母が今も長寿であり、私たち後継の家族も厳然と守られていることに、父も「心の財」を積んでいたことを深く確信する日々です。

「私は、永遠に皆さんのことを忘れない。ともに戦った同志を断じて忘れない」――ブラジルの功労の婦人部員を最大にたたえ、香峯子夫人とともに励ます池田先生(2004年8月、長野で) 
「私は、永遠に皆さんのことを忘れない。ともに戦った同志を断じて忘れない」――ブラジルの功労の婦人部員を最大にたたえ、香峯子夫人とともに励ます池田先生(2004年8月、長野で) 
 
2 かいは人生支えるせいぎょう

 多くの人々が直面する「介護」についても、先生は、義母が亡くなるまで献身的な看病を続けた富木常忍夫人を励まされた御文を拝して、語られています。
  
  
 ■ 池田先生の講義
 誰もが迎える「老い」という現実を受け入れ、いかなる人生の総仕上げを、共に迎えていくのか――。介護は、人生の最終章を支える「聖業」といえるでしょう。それゆえ、介護をする一人一人の「生命観」や「人間観」が大事になるのではないでしょうか。
 学会には、長年にわたって介護を経験してこられた同志が大勢います。必ずや大聖人が富木常忍夫人と同じように賞讃してくださる方々です。こうした慈愛深く経験豊かな先輩たちが、各地にあって、多くの後輩たちと智慧を分かち合ってくれています。学会員の地道で誠実な体験が、今後の超高齢社会への先駆の模範となっているのです。
 介護の切実な現場では、葛藤や不安に苛まれ、苦しみにもがくことも多いに違いありません。思うようにいかないことがあっても、自分を責めたり、無理をせず、賢く自分らしく工夫をお願いします。どんな苦労も絶対に無駄にはなりません。
  
 ―◆―
  
 大学教員として活躍している副白ゆり長のOさんは長年、要介護5のお母さんと2人暮らし。コロナ禍で在宅勤務となり、お母さんの介護を支援してくださる女性と対話する機会が増えました。
 日頃からお母さんを慈しんで接するOさんの姿に感動していたその方は、自身の悩みを打ち明け、自ら進んで8月24日に入会されたのです。
 社会で奮闘するOさんは、時間との戦いの日々。だからこそ、介護に携わってくださる方々が家族のように思え、幸せを祈り続けてきました。入会された方は「これまで誰かに心配され、ましてや祈ってもらうことなどなかった。信じられないほどうれしい」と語っています。
 Oさんのお母さんはかつて、難病の発症を機に入会。娘として“一日でも長く生きてほしい”と願う半面、声も失った寝たきりのお母さんを、かえって苦しめるのではと思うこともありました。今回、「この時のためだったんだね」と話し掛けると、今までほとんど反応のなかったお母さんが、声を上げて泣かれたそうです。Oさんは、宿命を使命に変えたお母さんと共に「希望」という功徳を頂いた、と喜びを語っています。
 介護は、介護する相手の人生を共に生きること。介護する人も、される人も、この尊い聖業をどう充実したものにできるか。「一人も不幸にしない」との強い慈愛と温かな励ましは、学会活動の中で培ってきた真骨頂ではないでしょうか。

 

凜と咲き誇る白ゆり。池田先生は「勝利と栄光の紋章」「創価の正義を満天下に示す、婦人部の旗印」と(2008年6月、池田先生撮影)
凜と咲き誇る白ゆり。池田先生は「勝利と栄光の紋章」「創価の正義を満天下に示す、婦人部の旗印」と(2008年6月、池田先生撮影)
 
3 いよいよわかわかしく!

 妙法を持つ人は“生涯青春”――先生は御書を通し、語られています。
  
  
 【御文】
 三十三のやくは転じて三十三のさいはひとならせ給うべし、七難即滅・七福即生とは是なり、年は・わかうなり福はかさなり候べし(四条金吾殿女房御返事、御書1135ページ14行目~15行目)
  
  
 【現代語訳】
 三十三歳の厄は転じて、三十三の福となるであろう。七難が即ち滅し、七福が即ち生ずるというのはこれである。年は若返り、福は重なるであろう。
  
  
 ■ 池田先生の講義
 日蓮仏法は常に「今日から明日へ」と快活に前進し続ける宗教です。何歳になっても「自他共の幸福」のために情熱を燃え上がらせ、挑戦の気概を持つ人は、信心の年輪を重ねるほど、いよいよ若々しくなる。
 ◇ 
 自身の使命を自覚し、自らの一念を「月月・日日に」刷新しながら、新たな挑戦を続けていく。
 そこには「向上」「前進」の息吹があり、生命の躍動があります。その人こそ、人間としての偉大な勝利者です。
  
 ―◆―
  
 今年の春から、今まで当たり前と思っていた日常の一つ一つが、いかに貴重なことだったかを思い知らされています。その中でも「祈り、研さんに励み、信心の原点に立ち返れた」「足元の家庭や、健康を見直すことができた」「先生への報恩感謝で満ちあふれた」等、うれしい報告を頂きます。
 先生が今、「新しい価値創造」を示してくださる中、青年部が先駆を切って、まさに新しい道を切り開いてくれています。オンラインで世界を結ぶ、歴史的な「世界青年部総会」(今月27日)も間近です。
 会議やセミナー、激励と、オンラインでもできることがあります。青年部に学ぼうと、パソコンを買い求め挑戦する多宝会の方。またスマホを使えるようになった大先輩に続けと、励ましの連帯が広がったとの話題も。全国の友人とLINEでつながり、激励の声を届けている人もいます。
 一方で、長く団地地域で地区婦人部長を務めてきた多宝会の方は、昨年に続き本年7月、隣人を折伏。日頃から内外問わず近隣の方々を大切にされ、手作りのマスクをたくさんお配りし、喜ばれているそうです。
 声を掛け、人と会い、語り合う中で心がつながり、絆が強まります。そこにこそ、元気・勇気・希望の源泉があり、戦う心が燃え、前へ進めます。
 人と人との絆が希薄になりがちな現代。地域のネットワークの大切さが求められています。
 励ましは万の力。生きる力を強めゆく善の連帯を広げていきましょう。

 
4 健康長寿の人生のポイント

 最後に先生は、かつて提案された「健康の4モットー」(別掲)を再確認されています。
  
  
 ■ 池田先生の講義
 根本は基本を守ることです。暴飲暴食、睡眠不足、過労などが続けば、どこかに支障をきたし、病にかかったり、事故を起こしたりしかねません。だからこそ、さまざまに智慧を出して、価値的な生活をすることです。
 仏法は道理です。信心は即生活です。
 なるべく早く寝て、質の高い睡眠を心がけ、疲れをためないことです。規則正しい生活を送り、さわやかで張りのある勤行を実践する。
 その中で生命力を満々とたたえてこそ、職場や地域で貢献していく行動ができます。
  
 ―◆―
  
 仏法は道理、信心即生活だからこそ、日々、張りのある勤行をし、食生活にも気をつけるなど価値的な生活を送り、福徳を積んでいきたいと思います。
 今、思いもかけず病床に伏している方も、家庭や経済、愛するお子さんの切実な悩みに直面している方もいらっしゃるでしょう。誰しも順風満帆な人生でありたいと望みますが、悩みのない人など一人もいません。
 私が一番苦しいと思ったのは7年前のこと。すぐに先輩に指導を受けました。
 「策や方法ではない。信心だ。ともかく題目だ!」――八方ふさがりにみえる状況にも「希望はある!」との大確信の激励に、心が軽くなり、祈る一念が変わったのです。
 奥さまがヤング・ミセス(当時)に語られた“ピンチはチャンス”との指針や、悩める友と共に先生にお会いした際に語られた、“先生の弟子だという自覚があれば、どんなことも乗り越えていける”との師の慈言が生命によみがえり、自分のこととして捉えられました。
 師弟の底力こそ学会の魂であり、人生勝利の哲学であると身をもって実感した時、苦境を切り開くことができたのです。
 池田先生が、戸田先生の弟子として戦い抜かれて、どんな大難の嵐も勝ち越えて築かれた学会創立90周年。いかなる病苦や試練があろうとも、創立100周年へ先生と共に出発できる幸せと責任を自覚し、池田門下生として誓いの前進を開始していきましょう。
  
  
 ■ 池田先生の講義
 信心に「定年」はありません。仏典では、人間は「百二十歳まで生きられる」とまで説いています。
 張り切って学会活動に励むことが、最高の健康長寿の人生を歩むことになる。今日も広布のために、今、自分のできる戦いを起こし、前進していくのが、色心共に真実の健康長寿の要諦です。

 
さらなる研さんのために

 本連載で学ぶ講義「世界を照らす太陽の仏法」は、『創価学会 永遠の五指針』に収められています。本社刊。713円(税込み)。全国の書店で発売中。聖教ブックストアへの電話でも注文できます(0120-983-563、平日9時~17時)。コンビニ通販サイト「セブンネットショッピング」「HMV&BOOKS online」での注文、受け取りも可能。電子書籍でも好評発売中。

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