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創価大学・女子短期大学卒業式へ

2021年03月19日 | 妙法

創価大学・女子短期大学卒業式への池田先生のメッセージ2021年3月19日

 一、1971年の2月11日、わが創大の竣工式を記念して、私は一本のしだれ桜を植樹しました。小さな、か細い苗木でした。それが今、堂々と仰ぎ見る大樹に育った「出発の庭」の創大桜です。そして創立50周年の春、艱難を勝ち越えて羽ばたきゆく卒業生たちを、爛漫の桜花で祝福しています。

創価大学の開学直前に行われた竣工式の折、池田先生がしだれ桜(創大桜)を植樹(1971年2月11日)
創価大学の開学直前に行われた竣工式の折、池田先生がしだれ桜(創大桜)を植樹(1971年2月11日)

 創大47期生ならびに短大35期生、大学院生、通信教育部、そして留学生の皆さん、誠におめでとう! コロナ禍にあっても、いやまして向学、開拓、連帯の負けじ魂を燃え上がらせてきた皆さん一人一人の誇り高き眼差しを見つめながら、私は最大に賞讃したいのであります(大拍手)。
 
 皆さんに授与される学位記は、誠に尊い青春勝利の証しです。
 どうか、いつにもまして、ご苦労の絶えない中、皆さんを支え続けてくださった、ご家族の方々に、感謝を込めて捧げていただきたい。
 
 いかなる状況にあっても「学生第一」を貫いてくださっている教員の先生方、職員の方々、心血を注いでの献身に、厚く御礼を申し上げます。

幾多の風雪を勝ち越えて咲き誇る「出発の庭」のしだれ桜(創大桜)。世界市民の学府から羽ばたく卒業生を見守る
幾多の風雪を勝ち越えて咲き誇る「出発の庭」のしだれ桜(創大桜)。世界市民の学府から羽ばたく卒業生を見守る

 一、本日は、敬愛し信頼してやまない皆さん方に、「価値創造の英雄たれ! 希望のチームワークを広げゆけ!」と、はなむけを贈りたい。
 
 創価大学創立への構想を深めゆく若き日、私が大きな示唆を得た一書に、ベルギー出身でハーバード大学のサートン教授が記した『科学史と新ヒューマニズム』があります。現在、創大図書館の池田文庫に収められています。
 その中に「私にとっての英雄」とは?と始まる、忘れ得ぬ一節があります。
 
 サートン教授は、英雄とは「饒舌を弄する(もてあそぶ=編集部注)人間」などでは決してないと断じております。そうではなく「己れの職場で、また己れの研究室で、黙々と最善を尽す職人であり科学者である」。さらに「自分と他人とのために美しいものを創造する人々」、そして「真理の発見のために貢献する人々」こそが、真の英雄であると結論しているのであります(サートン教授の言葉は森島恒雄訳、岩波書店。現代表記に改めた)。

池田先生の米ハーバード大学での1度目の講演から本年で30周年。先生は「ソフトパワーの時代と哲学」と題し、人間の内発的な力を高めゆくことを訴えた(1991年9月)。93年9月にも同大学で「21世紀文明と大乗仏教」をテーマに講演を行っている
池田先生の米ハーバード大学での1度目の講演から本年で30周年。先生は「ソフトパワーの時代と哲学」と題し、人間の内発的な力を高めゆくことを訴えた(1991年9月)。93年9月にも同大学で「21世紀文明と大乗仏教」をテーマに講演を行っている

 私は、創価教育に賛同し応援してくださる方々は、まさしく、こうした民衆の英雄、人間の英雄にほかならない。その信託に応えて、毀誉褒貶を超え、民衆と共に、民衆のために尽くし抜く「平和」と「人道」の新たな英雄を陸続と送り出すのだと、深く強く心に期したのであります。
 
 現代社会は、蔓延する根深い無力感や諦め、分断や孤立を打ち破る哲学と人材群を、ますます待望しております。いな、渇仰しております。
 わが創価同窓にこそ、その新時代の要請を担い立つ「生命尊厳の哲学」があり、「人間革命のネットワーク」があると申し上げたい。

負けじ魂胸に「価値創造」の挑戦を 「希望のチームワーク」を創り広げよ

 一、これから新・社会人として新たな環境に身を投ずる皆さんには、大きな壁にぶつかって立ち尽くすこともあるでしょう。
 しかし、その時にこそ、この創価の学びやで培った不屈の負けじ魂を奮い起こして、身近なできることから「価値創造」の一波を起こしてください。そして、また一波、さらに、もう一波と粘り強く挑戦を続けていただきたい。
 
 とともに、我らの駅伝部が見事に体現してくれた団結の如く、自らの誓願の舞台で、誠実に聡明に「希望のチームワーク」を創り広げていただきたいのであります。

恐れなき人間王者と光れ 50年の風雪に耐えた「創大桜」の如く

 一、70年前の3月、今の皆さんと同じ年代の時、私は悪戦苦闘の只中で、自らに言い聞かせるように、日記に書き記しました。その一文を、不二の皆さんに託したい。
 
 「理念を持し、進む者は強し。王者の帆に打ちあたる風波は、一番強烈なのだ。恐るるな。恐るるな」と。
 
 半世紀の風雪に耐えた「創大桜」は王者の風格を湛えています。
 どうか、皆さんは、創価の若き人間王者として、恐れなき世界市民のスクラムを組み、「冬は必ず春となる」という希望・勝利の光を、21世紀の地球社会へ赫々と送っていってください。
 
 一、最後に、わが生命の君たちよ、健康で明るく楽しく賑やかに、創大創立100周年へ栄光凱歌の大行進を開始してくれ給え!と祈り、一首を捧げます。
  
 北風も
  また坂道も
   勇邁に
  創価の力走
    平和の峰へ

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