市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

自転車ぶらり 言い訳

2010-08-25 | 自転車
 盆休みの15日に続いて、今週日曜日(8月22日)は、午前10時ごろ、書斎で扇風機を浴びながら本を読んでいたら、突然節子が、サイクリングに行くなら、涼しい内に行ったらどうねと、声をかけてきた。さらにつづけて、どこかにいい喫茶店でもみつけて、ゆっくりコーヒーを飲み、夕方はどこか美味いレストランを探し出して、夕食もたのしんできたらと、言うのだった。どういう発想でこういうことを言い出したのかわからなかったが、あ、そうだな、今から行くわ、と返事するや読みさしの本を閉じて、出発準備にかかった。実は、コーヒーもレストランでのゆったりした休憩は出来ないのだ。本を持っていけないからだ。真夏にはこれが出来ない。着るものを減らすからだ。

 いやあ、思い出しみると、「ESCAPE」(自転車商品名)を10年目のサイクリング再開として購入したのは、2005年12月15日ごろであった。宮崎市の泉自転車の泉さんにカタログで取り寄せてもらった。当時はまだ個人商店フタバ自転車が橘通りで営業をづつけており、泉自転車はフタバ自転車から部品や自転車そのものをも取り寄せていた。実物を点検確認し、かれから購入したのだ、彼はまさに自転車整備の職人であり、あの点検整備、売り渡した後も愛着をもって点検してもらえるので、かれから購入したのだ。15日に自転車が到着、職人気質の泉さんが、点検整備の途中なのを、ちょっと乗りたいからと持ち出して、そのまま綾町に走っていった。行きは高岡の刑務所前などを通って山坂を走り、帰りは走りのスピードを知るために、自転車道を走った。平坦地では、ふんばれば時速は25キロくらいは可能なのを確認できたのであった。10年ぶりのサイクリング再会は、理想的な自転車を得られて歓喜したのであった。

 夏のサイクリングをやりだしたのは、購入した翌年2006年の7月17日、海の日の休日を囲む3連休であった。その年は、宮崎市は連日36度をこえる猛暑つづきであった。そんな折、熱中症予報なるものを出す、出さないが行政の口にのぼりだしていた。あの頃から毎年、毎年、熱中症の急患や死亡する者は、増加をつづけている。それまで、そんな症状など聞いたことも心配したこともなかったのに、今ではテレビのニュースで毎日のように熱中症が報じられ、視聴者の不安を書き立てている。しかし、熱中症での死亡する確率は宝くじで一億円を当てる確率よりも低いのではないか。一億円を当てるには、米俵のなかの米粒一つに赤印をつけ、まぜこみ、傾けてこの一つがころがりでてくる場合たといわれる。ということは、当たらないということである。当たるのはなにかのとんでもない間違いの結果である。熱中症は、罹らないというのが状態であり、それでも罹るのはまさに異常な出来事であり、そのような異常がなぜ生じたのかを分析して、これを防ぐ成果を挙げるほうが筋であろう。それをせずに、罹らない状態を、ただ不安をあおるだけの報道で視聴者の数をとるというのは、間違っている。こんなことにふりまわされるべきではない、と思ったときからの猛暑サイクリングをやってきているのだ、こんな行為は、しかし、宮崎県では、ギスを出す、つまり目立ちたがり、とびあがり、つきあわない、きょうちょうしない、まわりのみなとくらべて「がんたれ」(品行ふらち者)といわれる。

 あの年から、まる5年目、ギスタレのガンタレとして、夏のサイクリングをやっているわけである。というような背景があって、ぼくは、猛暑サイクリングはもちろん、他のサイクリングにおいても、サイクリングしているように見えないことをもって旨としている。できればどこから見ても目立たない、ふつうの状態に見えることを装う。30キロほど乗って、どこかのスーパーかコンビに立ち寄ったとき、店の人や、客たちから、ぼくは、近所からふらりと買い食いに立ち寄ったという感じに見られたいと思うのだ。それはちょっとずんだれた服装、つまり普段着姿でかなり叶えることができる。ただ、自転車だけがごまかしがきかないのが残念だが、それは仕方がない。せめて見出しにつけた「自転車ぶらり」というのは、この気持ちを表したいのであつった。

 さて、今回の綾行きだが、じつは猛暑の日に綾まで行き着いたことはこれまで無かったのだ。いつも途中から引返していた。東西に走るので、たいがい帰りが、東風の向かい風となり、宮崎市の8月になると、強い東風が吹く日がおおくなるからだ。しかし、日曜日は、気温も33度cくらい、やや蒸し暑いがほとんど風がなくて,雲が多い。サイクリングにはもってこいの条件であった。今回は、下着に綿のランニングを着て、豪州製のごわごわしたTシャツを羽織、綿の長ズボンとした。首に濡れタオルをまき、近所のスーパーでアクエリアスの一本購入、ハンドルにぶら下げて、出発した

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