市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

電飾の街

2006-12-19 | Weblog
 あと2週間足らずで、今年は終わる。久しぶりに夜の街路を歩くと、まず目に飛び込むのは電飾の光である。黄色いまでの電球のつながりである。

 この電飾の街路は、ほんとに芸の無い凡庸な飾りではないか。宮崎市も博多も札幌も東京も田舎街も大都市もみんな同じ風景を作る。いや、ニューヨークもベルリンもソウルもどこもかしこも同じ電飾の街で、テレビはその光景を写しだす。

 この電飾は、電球の多いほど威力を発揮する。小規模より大規模が人を魅了するという点で、消費社会そのものをあらわしている。

 この電飾を見るたびに、うんざりしませんか。もっと個性的な風土的な冬の風物を語るものはないのかと。その中で、ただ個人の住宅が、がんばって飾りつけているもののみは面白みを感じる。そして、裏町の暗がりにそこだけ明るいのは、哀愁も感じる。
 これならいい。それに比べて公費を使って飾りつけられた電飾の街はうんざりだ。

 均質の風景、それが税金で演習されるとは不快きわまる光景でしかない。
コメント
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