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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

六甲山 ロックハイク 芦屋の岩場周遊~荒地山

2022-12-12 09:37:40 | ガイド山行/バリエーションルート登山
12月11日は、六甲山のロックハイクをご案内してきました。

この「ロックハイク」という単語、僕がずーっと昔に勝手に作った造語なのです。即ち、緩くロッククライミングを楽しみながらのハイキングという意味です。
というわけで、六甲山を代表する人気ハイキングコースを高座の滝~荒地山のコースを芦屋の岩場に点在する4ヶ所の岩場を巡り、攀じり、歩きました。


先ずはゲートロックからスタート。
今回はお一人だし、折角なので2回登りました。


地獄谷コースを遡上して次の岩場をめざします。


次はA懸垂岩。
ここもやはり2回登り。


ハイキングをたのしみながら次の岩場をめざします。


3つ目の岩場、キャッスルウォールを登ります。
ここも易しいラインと少々難し目のラインの2回登りました。


キャッスルウォールのテッペンから大阪湾、神戸港を望みます。


簾状にロープが下がる中を懸垂下降です。


最後、4つ目の岩場のブラックフェースを登ります。


登り終えて大テラスで海を眺めながらの暫しの休憩。
最も気持ち良い一時です。


普通にクライミングだけならここから下山ということになるのでしょうが、荒地山をめざすハイキングということなのでやはりちゃんと荒地山山頂に登頂です。
この後、ハイキングしながら下山して一日の山行を終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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アイゼン・ピッケルワーク講習(ステップ2/中級技術編)

2022-12-12 09:19:50 | 講習
12月10日は、京都 金毘羅山でアイゼン・ピッケルワーク講習を行いました。

素晴らしい晴天に恵まれた講習日和の一日でした。
本番の雪山登山に備えて多くの方々が練習に来られていて大盛況の金毘羅山でした。
朝の9時に開始して日没直後の17時過ぎまで丸一日しっかり練習していただきました。


先ずは基本的なことからスタートして前爪での急斜面(氷雪斜面を想定)の登下降の反復練習。


岩場に移動して下部の易しい所で前爪を使う登り方を中心に反復練習。


だいぶ慣れてきたところで少し高い所までトップロープでの登り下りの反復練習。
ここまでやって前半終了~ 午前の練習お疲れ様でした。




後半はザックを背負って実際の雪山スタイルで行動開始。
岩尾根を登っていきます。




最後は敢えて急な岩場のラインから登って山頂へ(登頂という想定です)!


冬が待ち遠しい大原の里です。


下山もやはり練習しながらの下降です。
敢えて急斜面ばかりを選んで後ろ向きになって前爪、ピッケルを駆使しての下降です。


最後はまた岩尾根に出て最後の岩場を下り終えてようやく本日の講習が終了~
皆さん本当によく頑張っていただきました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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アイゼン・ピッケルワーク講習(ステップ2/中級技術編)

2022-12-05 09:39:53 | 講習
12月4日は、京都の金毘羅の岩場でアイゼン・ピッケルワーク講習を行いました。

心配した雨にも全く遭わず穏やかな気候の下で、しかし熱き心で登り込んでいただきました。
「中級技術編」としていますが、実際には中級どころか上級、バリエーションルートに対応した内容で行いました。何故ならこの金毘羅での講習は本番の雪山と比べた場合に実際の本番の雪山では「雪がある」「不安定、不確実な環境」「荷物が重たい」「標高が高い」「行動が長い」などなど様々な要因が増した中での山行となります。従ってこういう練習の場合に少し(かな?)上の内容のことを当たり前に行うことで帳尻を合わせることを考えているからです。


そいうえば、先日、天神橋筋を通った際にこんなスナックを発見!
スナックには興味がないので入りはしませんが・・・ 「熱き心で楽しくおもてなし」まるでこのブログのタイトルみたいでちょっと驚きました。やはり昭和生まれにとってはこういうキャッチフレーズは堪らないのです。


因みにこのスナックの入るビルの名前が「昭和天一ビル」天神橋筋一丁目なので天一ビルは分かりますが、もろに昭和そのものです。

話が逸れ過ぎたので講習に戻ります。


先ずは下部の易しい岩場を使って基本動作の反復練習から開始。
アイゼンでの立ち込み方から始めてとにかくひたすら基本動作の反復を行います。
当方ではとにかく「基本」ということを重視しています。
何故なら、基本は全ての元になることであり、基本が出来ないと応用につながらないと考えているからです。
1mの高さでちゃんとした動作が出来ないことが10m、50m、100mの上でちゃんと出来るはずがないと確信しています。


だいぶ動きが良くなってきたところでトップロープで登り、下りの反復練習(各3往復)です。
登る人、確保する人、自主練する人、それぞれローテーションで行っていただきました。
結局ここで2時間以上の練習でした。


基本のおさらいと応用につなげる為にザックを背負って実際の雪山スタイルで頂上をめざして行動開始です。


ワイケン尾根の岩稜をグングン登っていきます。
それでも単にルート上を素直に行かずに、途中でルートを外して寄り道をしてはまたルートに戻ってなどを繰り返しながら登っていきます。


途中の岩場でまたトップロープで登り下りの反復練習です。
結局この岩場では4回登って2回下りと沢山登り下りしていただきました。


雪斜面を想定して寄り道しまくりです。




ワイケンの頭へは急な岩ルートから直登で登っていただきます。


あぁ~大原の里。すっかり冬枯れのシーズンです。


下山も普通に歩いて下るのでは練習にならないので敢えてコースを外して寄り道しまくりながらの下山です。
急斜面を後ろ向きになってクライムダウンで下降中です~


途中からワイケン尾根に戻って岩稜を辿っての下山に切り替えて、最後の岩場を下降してようやく終了です。
皆さん本当によく頑張っていただきました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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個人ガイド 和気アルプスと播磨アルプス

2022-12-03 23:16:48 | ガイド山行/バリエーションルート登山
12月1日~1日は、個人ご依頼で西日本の小さな2つのアルプスをガイドしてきました。
共に200m級、300m級という日本アルプスのちょうど10分の1くらいの高さしかない低山ですが、アルプスという名称に相応しく岩々した山容が特徴の山です。今回はそれぞれアルプスをバリエーションルートから登るコースでガイドしてきました。
寒波襲来で各地は雪に見舞われたり厳しい寒さのところもあったようですが、ここ2つのアルプスでは天気に恵まれて快適な初冬の登山を満喫していただいた2日間でした。


初日は岡山県の和気アルプスへ。
クライミングサーキットと呼ばれている初歩のバリエーションルートの内の2ルート(穂高山 北面ガリーと一ノ倉沢 センタークーロワール)を登りました。


先ずは北面ガリーへ。


取付きから少し登って如何にもという感じのガリーを見上げます。


グングン登ります。


途中で少し急峻になりますが、引き続きグングン登っていきます。


ガリー最上部を登ります。


稜線に登り詰めて登攀終了~
次にめざす一ノ倉沢とバットレス、そして龍王山山頂を眺めながら少し休憩です。


穂高山山頂


涸沢峰


続いて2本目の一ノ倉沢 センタークーロワールに取付きます。
素晴らしいネーミングですが、初歩のバリエーションルートなので易しい登攀で登っていける楽しいルートです。


センタークーロワールを見上げます。写真にするとなかなか迫力あるなぁ~


高度感もなかなか素晴らしく「登る楽しみ」を感じながらの最高の登攀です。


さらに上部をグングン登り詰めていきます。


稜線に抜けて登攀終了~。少し歩いて竜王山山頂です。
楽しい一日でした。

翌日は播磨アルプスの高御位山へ。


一見とても穏やかな山容のなんてことない山ですが・・・、宝探しをするように楽しいルートが隠れているのです。
ここもやはりバリエーションルートから登って山頂をめざしました。


やはり初歩のバリエーションルートですが、そんなこと関係ないくらいに楽しめるコースです。
やはり山は創造性を楽しむ行為でもあるのです。




傾斜は緩いですが一歩一歩楽しみながらのスラブ登りです。


広大な岩の斜面を独り(2人)占めしたような気分で登っていきます。


最上部の灌木帯を登ります。


順調に登攀を終了~、少し登って高御位山登頂です。
山頂からはいつまでも眺めていたくなるような美しく光り輝く瀬戸内の海が見渡せました。
この後、ノンビリ下山して2日間の山行を終了しました。
お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。








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アイゼン・ピッケルワーク講習(ステップ1/入門技術編)

2022-12-03 09:21:44 | 講習
11月30日は、宝塚の蓬莱峡でアイゼン・ピッケルワーク講習を行いました。

平日の雨後ということもあってか、私達3名のみの貸切り蓬莱峡でした。
今回もアイゼンを装着する前の足回りのチェックという基礎的なことから始めて易しい斜面の歩き方、少し急な登り方、下り方そして急な斜面やちょっとした岩場の攀じり方などを練習していただきました。


先ずは易しい斜面の歩き方から開始。
すごく地味な練習ですが、こういう基本動作の反復が実は最も大切なことなのです。


馴れてきたところで少し急な斜面に変えてを歩き回ります。


かなり出来るようになってきたので後半は荷物を背負って本番の雪山スタイルで広大な蓬莱峡を歩き回ります。
ちょっとした岩場もアイゼンワークを駆使して登ります。




広大な蓬莱峡


歩き方、登り方がかなり驚くくらい綺麗になってきましたね!


急な岩場を下降もこなします。
しっかりアイゼンとピッケルを使いこなして今回の講習を修了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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