熱く・楽しくいこう!

山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

伊吹山 南稜~登頂と初級雪山講習

2023-02-13 09:07:19 | ガイド山行/雪山登山
2月11日は、伊吹山の雪山講習山行でした。

最高の晴天に恵まれた一日でしたが、あまりの雪の少なさに驚きを越えて愕然としてしまいました。
長いこと通ってますがこの時期でこれだけ少ないのは初めてかも?という具合でした。
それでも雪が出てきてからは快適快適、存分に雪上登行を満喫しながら山頂をめざしました。
このような低山での講習山行ではガイドとして「連れて登る」というスタイルではなく、どちらかと言えば「自立した登山者の育成」を目的としています。従って今回もコースの大半を参加者の全員で先頭を交代しながら登っていただきました。僕は後ろに付いたり横に付いたりしてアドバイスを伝えながら歩くという感じです。
今回も12本爪のアイゼンとピッケルを使うのが初めてという方もいらっしゃいましたが、皆さん初めてとは思えないくらいにとても上手に使いこなして登り下りされるのを見ていて嬉しくなりました。


3合目に到着~ 登山口からの長い泥地獄から解放されてようやく雪上登行です。
めざす伊吹山がまだ遠く、大きく聳えます。


足運びの仕方、歩き方、体の方向などをレクチャーした後は先頭を交代しながら登っていただきます。
一般コースを離れてトレースの無い雪上を進みます。




左に進んだり、方向転換して右に進んだり・・・敢えてジグザクを切って方向転換しながら登っていきます。
常に「山側と谷側」を意識して「体の向きと体勢を整えながら登っていく」こと。これが登る技術、下る技術にとって最も大切なことと言っても過言ではありません。


雪尾根上に出てここから山頂目指して登ります。


なかなかの高度感を足下に一歩一歩確実な動作で登ります。
危ない箇所では流石に僕が先頭でルートを確認しながら登りますYO~


空に向かって登る感じ。とても伊吹山とは思えないですね。


山頂めざして真っ直ぐに登ります。
と言いたいところですが、トラバースの練習をしたいので敢えて迂回迂回の「随分遠回りコース」で山頂をめざします。


山頂の一角に抜けて登ってきた最上部を見下ろします。


伊吹山、一等三角点!
真正面に白山の絶景! そしてアルプスの山々、御岳山など信州の名峰が見渡せました。


伊吹山登頂! おめでとうございます!
バリエーションの南稜を辿っての登頂!自分達でトレースをつけて、たまにラッセルもしたりして、自分たちの力で登った感が満載でしたね!


琵琶湖が鏡のようです。


今回は下りも南稜を辿っての下山です。
ここもやはり急な個所を選んでの下降なのでなかなかの緊張感ですね。


正面に鈴鹿の山々を眺めながら下ります。
この後、南稜を暫く下ってから一般コースに合流してそのまま下降。
登山口に下山し終えて今回の山行を無事に終了しました。
今回行った技術を使って皆様の各々の雪山登山の際に役立てていただければ幸いです
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








熱く、楽しくいこう!









この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アイゼン研ぎ | トップ | 比良 堂満岳 堂満ルンゼ 中... »
最新の画像もっと見る

ガイド山行/雪山登山」カテゴリの最新記事