ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

ALL YOU NEED IS KILL

2012-12-29 16:53:44 | 本・雑誌
『ALL YOU NEED IS KILL(著・桜坂洋)』を読んだ。

6年前にリリースされ、たちまち「新たな日本のSF小説の傑作誕生!」と絶賛された。
僕のような“パワード・スーツ”好きのSFファン達も、本作の事を「宇宙の戦士」や「終わりなき戦い」に匹敵する傑作と呼んでいた。



買っていたものの、ずっと本棚にしまったままだった自分を呪った。
あまりの面白さに一気に読めてしまった。
読みながら、面白さで胸が高鳴る興奮を感じた。
そして先の「宇宙の戦士」や「終わりなき戦い」とは違い、あまりに切なく哀しい結末に泣いた。



ネタバレになるので詳細は触れないが、この切ない感傷的な結末は日本人特有のセンスではないか?と思えてしまう。
皮肉と言うにはあまりに残酷で、読む側の心を抉るような切なさと哀しみを非常に繊細なトーンで描かれている。

本作はコレで終わりなのだろうか?
個人的には、機動ジャケット(本作におけるパワード・スーツの呼称)を紺碧に塗装。
新たな戦場の死神として戦い続け、人類を勝利に導くケイジの活躍を読みたい。
同時にそれはまた繰り返される哀しみのループであり、今や地球の英雄となったケイジの胸に秘めた苦悩と哀しみを深くさせるだけなのかもしれないが…。

そんな本作。
今、ハリウッドでSF・アクション超大作として撮影中。
主演はトム・クルーズ、監督はダグ・リーマン。
そして戦場の牝犬にして女神リタ・ヴラタスキにエミリー・プラント。



主要キャラがグンと年齢が上がったので、もはや初年兵と呼べないですな(苦笑)。
「寄せ集め部隊」という設定を生かして、当然トムはUS出身の兵士になるんでしょう。
舞台も日本ではなく、イギリスで撮影されているのでイギリスに変更(まぁ~同じ“島国”だし:笑)されるのかな?
何はともあれ、個人的にはコチラにも非常に期待しております。

未読のSFファン、ライトノベルという偏見がある方。
とにかく読んでみてください。
本作は間違いなく、日本が生んだ新たなSF小説の傑作です!!

「僕はジルバなんか踊りません」


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