日々雑感

男の独り言

日々雑感 孤独死4人

2012年01月26日 11時37分55秒 | Weblog

北海道の札幌市で姉(42)妹(40) 釧路市では夫(84)妻(72)が連続して孤独死している。共に介護をしている側が先に病死し、残された側が数日後に亡くなっている。知的障害者の妹と認知症の夫の死因はどちらも凍死だった。ガスも電気も止められて冷蔵庫の中は空っぽだったという。知的障害でも認知症でも空腹と寒さは感じたであろう。姉妹の遺体が見つかった居室玄関に「111」の発信履歴のある携帯が残されていたという。救いを求めて警察か消防に電話したのであろう。111番にかけてみた「接続試験は終了です ありがとうございます」と音声ガイドが繰り返している。何度かけても番号違いでどこにも通じることはなかったのだ。北海道の家庭にある冷蔵庫は、食品の冷蔵保存はもちろんだが、冬季間は室内より、庫内の方が暖かいという、笑えない事情がある。昨今住宅事情が良くなったとはいえ、まだまだそういう家は多々あるのだ。空腹と凍える寒さの中で、たった一人で尽きていく命と向き合っていたであろうことを思うとき、やりきれない気持ちになる。食品に表示されている賞味期限や消費期間は日付を超えた製品に問題が生じても責任は負わないという、ある意味で生産者を擁護する仕組みになっている。行政は真に弱者に寄り添う事無く、札幌の姉妹については相談のみで「生活保護の申請」はなかった。釧路の夫婦については「介護認定の更新」がなかったとしている。果たしてこれでいいのか?亡くなった人たちはどんな理由をつけても帰ってこれない。


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