日々雑感

男の独り言

由(よ)らしむ可し、知らしむ可からず

2012年06月29日 10時48分46秒 | Weblog
孔子の言ったこの言葉「為政者は人民を施政に従わせればいいのであって、その道理を人民にわからせる必要はない」というように使われているが、本来の意味は「人民は為政者の定めた方針に従わせることはできるが、人民すべてになぜこのように定められたかという理由を知らせるのは難しい」ということらしい。経済と拝金主義を履き違えて、増税一辺倒で思考が停止した為政者に見えないことでも、情報収集の手段が発達して為政者に不都合なことも国民の知るところになった現代では、国民の方が真実を知っていて。為政者に「原発は危険であり、景気が低迷している今、増税したらどんな結果になるのかを分からせることは難しい」とでも言おうか。




原発再稼動反対デモ

2012年06月23日 22時04分47秒 | Weblog
原発再稼動に反対するデモが総理官邸前で行われたとのニュースが、申し訳程度に報道されていた。警察発表と主催者側の発表ではその人数が大幅に食い違っている、どちらが本当なのかよく分からない。今日配達の夕刊にも載っていない、何故報道各社はもっと大きく取り扱うことをしないのか。愚にもつかない政争なんかより、国民の声なき声を拾って伝えるのが報道の本来の姿勢でないのか。「ペンは剣よりも強し」という正義はどこへ消えてしまったのだ。これではマスコミはマスゴミと言われても仕方あるまい。

興ざめする総理の言葉

2012年06月18日 11時47分57秒 | Weblog
「興ざめる」とは興味がうすらむこと、面白く思っていた気分が消えることをいう。これと似た言語に「しらける」がある。「不退転の決意で今国会成立を期す。私の全てを懸けている」「乾坤一擲、運命を懸けた勝負」「日々全身全霊を傾けて大事な決断をしていきたい」中でも「厳しい状況の中で首相を拝命したのも、ある種の天命。国のためにやるべきことをやる。この覚悟以外、私心はない」とか、時代錯誤の芝居掛かったこの発言には、よくもまあこういう言葉を顔をあからめもせず平気でぬけぬけと言えるものだと呆れている。ここまでくるともう言葉というより中身の無い台詞でしかない。一番しらけるのは、「国民生活を守る。それが私がよって立つ、唯一絶対の判断の基準だ」という台詞である。制御不能な原発という、いつ爆発するかも知れない爆弾に火を点けておきながら、どうして国民生活を守ると言えるのだ。再稼動反対の人たちは、生活より先に命を守ろうとしているのがまるで理解できていない。金儲けの神様と言われた松下幸之助氏が創設した「松下政経塾」は命よりも金が大事と教えるところなのか、もしそうであれば早速廃塾すべし。これ以上こんな阿呆な為政者が増えては国家国民の利益にならない。言葉だけが先行し中身の伴わない政治に国民理解は得られないと何度も書いた。

*注 乾坤一擲(けんこんいってき)=運を天にまかせて、のるかそるかの大勝負すること。
天下をかけて一度サイコロを投げる意から「乾」は天「坤」は地の意、一擲はひとたび投げること。一擲乾坤ともいう

*注 台詞=芝居で、役者が劇中の人物として述べる言葉。決まり文句。儀礼的な口上。言いぐさ。 

運動会便り

2012年06月17日 13時29分51秒 | Weblog
天気予報は雨だったが、降ってはいなかったので開催することになりました。孫の運動会見物に来たらしい祖父が傍にいる娘に言う「今日は降らない!!」娘が父に言う「どんな根拠から来るその自信??」危険は承知の上だが、取り敢えず事故を起こしていない原発再稼動に於ける賛成派、反対派の言葉のやり取りに似ている。

増税先行を許すな

2012年06月14日 10時29分48秒 | Weblog
経済が疲弊し生活保護受給者が今年の三月時点、全国で二百十万八千九十六人と過去最多の更新が続いている中、社会保障と税の一体化改革とは名ばかりで、社会保障や子育て分野などの改革は全て将来に先送りし、増税論議のみが先行している。原発再稼動に向けて「国民生活を守るため」と語ったばかりなのに、一方では、選挙公約を無視して、形振り構わぬ増税一辺倒の姿勢に矛盾と違和感を覚えている。一般的社会通念と政治屋の社会通念とは別物なのかも知れない。過去に【「野田が語る」から「野だる」という。都合よく政治的言語を弄し中身の伴わない政治】と書いたが、何も変わっていない。

日本人ブランド

2012年06月12日 08時36分58秒 | Weblog
原発再稼動については、どうひいき目にみても安全でない原発を安全と言い切る人たちが居る、消費増税国会で、小学校の生徒会にも劣るような議論を展開している議員たち。震災時の秩序だった行動や、あらゆるボランテアの人たちの活動は海外の人たちから高い評価を得ている。こんなにも世界に誇れる日本人ブランドを、次から次とこれらの人たちがぶち壊していく。原発事故の二度目は絶対に有ってはならない事で、その恐ろしさは誰もが身近に感じたことなのだ。又もし、そのような事態になったら今度こそ国家が滅亡するかも知れないし、世界から相手にされなくなるであろう。未曾有の災害に遭遇した日本人が、これらにどう対処し、どのように解決しようとしたのかを世界に向けて発信し、尚一層の日本人ブランドを高める絶好の機会と思うのだが、如何せん為政者に人材はいない。

スカイマークの機内サービス

2012年06月10日 11時09分37秒 | Weblog
スッチー(スチュワーデス)「現在はFA(フライト アテンダント)又はCA(キャビン アテンダント)ともいう」は保安要員なので手荷物の収納は手伝わない、服装言葉遣いは各自判断、文句があったら「お客様センター」か公共の「消費生活センター」に限る、更に言うことを聞かなかったり従わない客は乗せないそうです。運賃は低く抑えてあるらしいが、食べ物・飲み物・持ち込みの手荷物などには細かい取り決めがあって全てに別料金が発生する。トイレが有料なのかまでは知らないが、細々と発生する料金をトータルすれば通常の運賃と大して違いが無くなるのに、安い運賃で乗せてやるから文句は言うなという姿勢なら、例え倍の料金を支払ってでも、こんな飛行機には乗りたくない。


大飯原発再稼動に思う

2012年06月09日 09時40分40秒 | Weblog
総理は「国民の生活を守るため、再稼動すべきだというのが私の判断だ」と述べ、国民に再稼動への理解を求めている。生活という日本語の本来の意味は「生存して活動すること。生きながらえること」をいう。暫定的な安全基準を元に「想定外」への備えが全くできていない状態で、このまま再稼動を推し進めてよいのか。仮に全ての対策が整ったところで、人間の営みは自然の大きさに比すれば、太平洋に浮かべた爪楊枝よりもまだ小さい。一度牙を剥けば、例えどんな対策を講じていても、たちどころに何の用も為さなくなる。命が無くなれば生活を守る必要も無いのだ。相変わらず勢いだけの総理の日本語は体を為していない。電源三法交付金などは福井県内向けに三百二十億円以上が配分されるという。過去に国会で福島みずほ議員に被災地の範囲を問われた枝野経産相は、言わば日本国内全域が被災地になると答えていた。この金額を日本の総人口で割ったら一人当たり一体幾らになる。地球より重たい命の値段はそれ位のものなのか。「命」は、金額に換算して推し量るものではないと思う。

再改造内閣に思う

2012年06月05日 11時19分25秒 | Weblog
内閣機能の強化という視点で改造したと強調し、今度は「日々全身全霊を傾けて大事な決断をしていきたい」らしいです。相変わらず次から次と威勢のいい言葉だけが飛び出してくるが、この人が語ると、どんなに素晴らしい言葉でも、どれもこれもがみんな軽く感じられる。確かちょっと以前に「最善かつ最強の布陣」と言っていた筈なのに、それ程の間を置かない内での改造である。全身全霊という語意に反して軽い決断と思うのは、元自衛官森本氏を新任の防衛大臣に据えたこと、いくら自衛隊は軍隊でないといっても、文民統制(シビリアン コントロール)に抵触しないのか。言ったことの何一つも決められないで「ゆ」うだけなら、風呂やの暖簾と一緒ではないか。風に吹かれて揺れてるだけでは余りにも能が無さ過ぎる。言うだけなら何とでも言えるのだ。松下政経塾で何を学んできたかは知れないが、口から出任せで、語ればいいというものでもあるまい。真に日本語の意味を理解して語っているのか疑わしくなる。言ったことには責任を持って、日本語をもっと大事に使って欲しい。

*注 文民統制(シビリアン コントロール)軍隊の指揮権が文民によって統制されること。また、政治の軍事に対する優位を定めた制度。軍部の政治への介入や独走を抑止するためのもの。

*注 文民 軍人でない人。職業軍人の経歴をもたない人。
    日本国憲法(第66条)「内閣総理大臣その他の国務大臣は文民でなければならない」

電力不足・節電に思う

2012年06月02日 08時28分13秒 | Weblog
北海道で7月2日~9月28日に、道の本庁や全14総合振興局・振興局で節電を行う方針を決めた。昨年の11月~今年3月、各庁舎で前年比3%の節電を目指したが、0.52%しか減らせなかったことで、今年は政府要請の7%以上の節電達成を目指している。私も道民の一人としてテレビなどの待機電力は全て?消しているが、ここで長く暮らして思うに、夏より冬の方が電力消費が多いと思う。どこの家庭でも暖房機具は欠かせないが、一般家庭で冷房の備わっているのは少数で、仮に有ったとしても使用するのはひと夏の中で数日しかない。大雪山国立公園内にある層雲峡温泉の各ホテルでさえ涼しさ故にエアコンは取り付けてないのが現状で、食糧自給率200%、台風などの自然災害、放射性物質飛散影響の少ない北海道人は、他県に比べると節電意識は低いかも知れないが、国をあげて多くの人たちが節電を心がけているのに、節電せずに電力が足りては困る原発推進の人たちも居て、これらの人たちは電力消費を奨励し実行しているという。

これでいいのか?原発再稼動に向かう

2012年06月01日 07時23分11秒 | Weblog
関西広域連合のまとめた声明は「大飯原発の再稼動については政府の暫定的な安全判断であることを前提に、限定的なものとして適切な判断をするよう強く求める」大変難しい日本語で何を言ってるのか理解できなかったが、要するに<原発はとりあえず安全と国がいうなら、あとは国の責任でやってね>ということらしくて、自分達の安全責任を放棄したことにも繋がるらしい。強硬に反対姿勢を貫いていた大阪市長橋下氏も「期間限定」ということでナントカ面目を保てたかも知れないし、政府側としてもこのまま再稼動せずに夏を乗り切れたら、ある意味で都合の悪いことになるとの思惑があったのかも知れない。国民の側は折角覚悟を決めたところで、いきなり梯子を外されたような不快な気持ちになっている。政府は再開に向けてのゴーサインの追加策に経産副大臣らの現地常駐をあげているが、常駐しようがしまいが地震や津波は突然やって来る。ついでに言えば総理の「再稼動に当たって私の責任で」とはどういうことなのか、事が起こった時にどんな責任のとりかたをするのかを明確にしないで、抽象的で相変わらず「言葉だけが威勢よくて中身の伴わない発言」を繰返している。こんなことでは自然災害や原発事故の備えに対しては全くの無防備に等しく「屁の突っ張り」にもならない。過去のマイブログに何度も書いた。経済が命に優先することだけは、決して有ってはならないのだ。