サンタの任務（地方紙コラム）より

子どもに「サンタクロースは本当にいるの？」と聞かれたらー。３０年ほど前に米国テキサス州の高校教員レスリー・クラッシュさんが実践し、ワシントン・ポスト紙などでも取り上げられた「サンタの任務」を紹介したい。
クリスマス近くのある日、ラッシュさんは７歳の息子と2人で外出し、このような話をした。「子供は心が成長すると、サンタから贈り物をもらう立場からサンタの立場に昇格する。（今年の成長ぶりをほめながら）あなたもその準備ができたようだ」
そして近親者以外の人が必要としているものを探し出し、こっそりおいてくる任務を息子に与えた。息子が選んだのは、大声で遊んでいると怒りだす近所の通称「魔女おばさん」。毎朝はだしで新聞を取りに出てくるので、スリッパを上げたいと考えたそうだ。
一緒に出掛けて購入し、息子がラッピングして「サンタより」と書いたカードを添え、夕食後に魔女の家の前にそっと置いた。
翌朝、2人は魔女が包み抱えて家に入る姿を車から見た。
次の朝、出てきた魔女の足にはスリッパがあった。ラッシュさんは大喜びの息子に、このことは秘密にするように言い聞かせた。それがサンタの任務だからと。
こうして息子はサンタの正体を知り、人を思いやり、贈り物をすることの意味を知ったのだろう。息子は翌年以降も異なる人への任務を遂行し、数年後には弟のサンタ昇格を手伝ったという。

80年の節目

真珠湾攻撃をしたのは、80年前の今日です。平和な毎日が続きますように･･･。