「改革なくして、成長なし」威勢のいいキャッチフレーズの小泉改革の元に日本道路公団が、東日本、中日本、西日本高速道路、の3社に分割されたが、2005年の分割以前は 総裁 副総裁 理事の8人だったのが、分割後は3社合わせて51人になり、役員数は6倍、報酬も6倍になった。「中日本」の役員の内2人は国土交通省OB(うち1人は出向)取締役6人の年間報酬総額は1億1158万1000円、平均で一人当たりの年収は1860万円にもなる。月給が155万円なら庶民的感覚では毎月宝くじに当たっているようなものである。民営化すれば効率化が進み国民に大きなメリットがあるといわれてきた「ムダな高速道路作りの中止」「高速道路通行料金の引き下げ」だったが、両方ともに果たされず。ムダな高速道路造りには最終的には政治的な妥協があり、高速道路整備計画の9342kmは全部作ることになった。20兆円かかる予定が10兆円になったのだから国民にとっては大きな成果だと当時の広報官猪瀬直樹氏が言っていたが、いくら10兆円削減されても、いらないものを作っても意味が無いとおもう。一兆とは1の次に0が幾つ付くのか考えるのも面倒なことであるが、その十倍の10兆円もの大金がいとも簡単に行ったり来たりする。スーパーのチラシで1円2円を見比べる庶民感覚とはお金の価値観があまりにも違い過ぎはしないか。
表題は確か、孔子の言と記憶にあるが、孟子にも、不患貧患不均(乏しきを憂えず、等しからざるを憂う。という言がある。いつの世も貧富の隔たりは絶えないものである。
表題は確か、孔子の言と記憶にあるが、孟子にも、不患貧患不均(乏しきを憂えず、等しからざるを憂う。という言がある。いつの世も貧富の隔たりは絶えないものである。