ワーキングプーアという、働けど働けど貧しい人々が増えている。パート、アルバイト、派遣労働者、下請けの人々だという。努力して働いてもお金にならない。「金持ち父さん、貧乏父さん」とか言うアメリカの本によると、お金持ちになるには、投資してお金でお金を作らねばならないという。安月給でいくら働いてもお金持ちにはなれないという。「努力すれば報われる」というのは、働かせる側が人々をもっと働かせようする神話で、ただがんばって働いていても、疲れるだけで、昇給や昇進はない。お金は株の運用や、投機、不動産、事業で増やすもので、汗で増える時代ではないようだ。昇進、昇給は他人が決めることだから、ゴマスリ、コネの力もいる。
自分が受けた教育を考えてみると、会社で広報、編集、コンピュータ関係の仕事だったので、役に立った科目は、日本語の読み、書き、計算、英語、歴史、地理、コンピュータ、時事問題、体育などで、経済学、社会学、数学、物理、化学、古文、漢詩、文学などは時間とエネルギーを使って、苦労したわりに使ったことがない。しかし、古文や、漢詩、文学、は面白く、昔の日本人の心や文化を感じることができた。数学や物理、化学は科学的な思考を理解できて、実験も面白かった。これから必要な教育は国際化で、英語や外国語、世界地理、世界史、比較文化、国際マナーが必要だろう。しかし、現実は語学力より、体力や、気の強さや、仕事のやる気、アイディアなどが肝心で、海外駐在に行った知人をみると、英語が出来なくても通訳を入れて十分仕事ができるようだ。コンピュータ関係は日新月歩なので、3か月ごとに新しいコンピュータ言語の研修を受けて仕事した。将来何が役に立つか時代を見通すことは難しいので、体力と、柔軟な思考と、視力、聴力を保つことが必要だろう。