スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

神川町 金鑽神社

2014年02月05日 | 文化/歴史/技術
埼玉県は海がない県です。秩父の山々は雪が積もって冬景色でした。そう、昨晩の寒気でこの辺りも雪が降りました。朝は雪化粧でした。初詣の時期は過ぎましたが、参拝好きの僕としてはまだお参りしていない神社があれば、足を伸ばすことはやぶさかではありません。いつものように下調べなどほとんどせず、「金鑽神社」へ出かけました。御嶽山(みたけさん)の麓にある古い神社です。初めて訪れて、まずその佇まいに驚きました。実に神秘的です。昨晩の雪が残り、腫れた空と切り詰めたような冷たい空気にその神聖さは輝くようでした。入れ違うように参拝者が帰ってしまったので、僕は一人で境内に入りました。素晴らしい神社でした。武蔵国二宮とあります。こんなところに。重要文化財の多宝塔が手前にあり、境内の中にある鳥居に注連縄が張ってありましたが、勧請縄のように何かぶら下げています。拝殿はありますが本殿がない造りになっていて、御嶽山自体が御神体となります。山が御神体なのは全国で奈良の大神神社と長野の諏訪大社しかありません。これだけでも、日本の史上に何か重要な痕跡を残してると感じられずにいられませんでした。拝殿の前に立つと山の中にいるようで静かです。雪が木の葉から落ちる音がうるさいくらいです。特別天然記念物の「鏡岩」も見物しようと思い、境内奥のハイキングコースに進んでみました。これが運のツキ。すぐ近くだと思っていたら登山でした。比喩や喩えじゃくて。「鏡岩」は断層が作った地層が剥き出しになり赤く平らな崖を指します。御嶽山の標高は343M。その中腹にありました。山中は当然ですが雪道です。後に引き返すこともできず、結局その先の見晴らし台まで登りました。スーツとコート姿で。また、やってしまった。今回は正直言って恐かったです。運があったのは、靴はビジネス用ですが、こんなことも想定してか完全防水対応で底はウォーキングが可能なタイプだったことです。コートもアンゴラ入りのロングだったので防寒もしっかりしていたので助かりました。斜面で滑らないように慎重に足場確認しながら昇り降りするのは緊張の連続です。見晴し台には動物の足跡もありました!あと200Mで山頂でしたが、無理せず下山することにしました。やれやれ。自宅に戻ってから調べたら、金鑽神社(かなさなじんじゃ)の語源は金砂(かなすな)からきている説があるそうで、近くを流れる神流川から砂鉄を採集し製鉄していたらしいことが分かりました。これには二度驚きました。だったら「たたら」があったということ?出雲と同じ?謎ですねえ。


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