暑い暑い暑い。と呪文を唱えるように口にするほど暑い日が続きます。松本は涼しいかと思ったけど、それなりに暑かったです。山に登ればそりゃ涼しいとは思いますが、街中では暑さは変わりません。流れる汗を洗い落としたくもなります。と、こうなることを予想していたわけではありませんが、温泉にでも寄って行こうと考え、上諏訪温泉に足を運びました。特急スーパーあずさに乗ってJR上諏訪駅を下車するとその周辺は温泉地でした。駅の中に足湯があって温泉の街であることをPRしています。今日は、歩いて数分の場所にある「片倉館」に行きました。ここは一見温泉には見えません。樹木に囲まれた洋風建築の建物は、レトロな面影を今も残す旧い図書館みたいな構えです。当時、地元で財閥を形成した片倉家お二代目兼太郎社長が、海外視察の折にヨーロッパの農村には保養施設が整っていることに感銘を受けて昭和3年に設立された温泉だそうです。現代でもほぼそのまま温泉施設としてちゃんと営業しているなんて、先見の明があったのは事実だと思います。入浴料は500円とお値打ちです。中に入ると洋館らしい佇まいで、温泉らしくないけど何だか落ち着きます。老朽しているところも目につきましたが、それがまたいい味を出している気がします。脱衣場は銭湯みたいでした。自慢の千人風呂はお世辞にも千人は無理だろうと思いますが、その気になれば50人から100人は入ることが可能でしょう。(身動きはとれないと思いますが。)真四角な浴槽は水深が1メートルほどもあってスイミング用のプールみたいです。泳ぎたくなる気持ちを抑えて入浴しました。底には玉砂利が敷き詰めてあって歩くと気持ちいいです。諏訪湖の辺りの温泉には以前にも訪れたことがありますが、その時も玉砂利が敷いてありました。この辺りの特長でしょうか。単純温泉ですが、湯の香りがほんのりあって少しぬめりも感じられるいい湯でした。温度は低く僕にはちょうど良い湯加減でした。人もまばらにやってきて空いていましたので、時間の流れがゆったりしていたような気分になれました。純和風もいいけどこんな「のすたるぢあ」な温泉も悪くはありません。
財団法人 片倉館 公式サイト
財団法人 片倉館 公式サイト
テラスから、諏訪湖は眺められましたか?片倉館もいい味ですが、共同浴場もぜひ体験されてみればと思います。片倉館は、洗い場がお気に入りです。玉砂利、ツボに入ると痛いです。また、ぜひ行きたいなぁ。
長野も暑いのですね。夏は長野で過ごしたい~と車で叫んでいたんですけど…。