スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

スローミュージック SELECTION Vo.69

2009年06月27日 | スローミュージック
Michel Jackson/Dangerous

2009年6月26日(現地時間25日)、朝のラジオのミュースでマイケル・ジャクソンの死去を伝えるニュースを聞いた時は、思わず声が出ました。享年50歳、あまりにも突然で信じ難い出来事でした。特に大ファンというわけでもないけど、思い起こすと僕達は、若き日々の心の中に彼の音楽が当たり前のように刻まれていることに気付かされます。渋谷のパルコでスリラーのビデオでマイケルが着ていた真っ赤な革ジャケットが販売されているのを見て、東京は凄い所だと感慨深く感じたことも懐かしい思い出です。あまりにも有名過ぎて、そしてあまりにも音楽以外の私生活がスキャンダラスだったために、ミュージシャンはともかく音楽ファンや音楽に従事する関係者も、その音楽性に深く立ち入ることに興味を示すことをはばかるほどだったと思います。マイケルが逝ってしまうだなんて一体誰がわかっていたのでしょうか?今、はっきり感じることは残された彼のレコードが今までとは違って聴こえてしまうことです。もう僕達はマイケルの新譜を聴くことはないし、過去を振り返りながら彼の歌声を聴くことになるのです。僕の経験から言えば「OFF THE WALL」こそインパクトのあるアルバムですし、一番良く聴いた作品です。ショート・フィルムと自ら呼んだプロモーション・ビデオも傑作ぞろいでした。中でもマーティン・スコセッシ監督が手掛けた「BAD」は総時間16分の大作で、これを全編観た人はマイケル・ジャクソンのイメージを変えることになったでしょう。ラストのア・カペラは圧巻です。もちろん「THRILLER」も話題としては最高でしょうし、佳作が多い完成度の高いアルバムでプロデューサーのクインシー・ジョーズの味が生きています。それでも、一番のアルバムを一つに絞るとするなら、僕は「Dangerous」を選びます。映像の影響が大き過ぎるかも知れませんが、3曲目「In The Closet」5曲目「Remember The Time」8曲目「Black Or White」など今聴いても古くさくないし、飽きもこない名曲ばかりです。1991年に発表された気がしません。歌が上手い。ダンスが上手い。エンターテイナーの王道を行くスーパースターを、世界中の人々は無視することができなかったのです。距離を置いて付き合ってきた僕ですが、今はもっと素直に聴いておけばよかったと後悔しています。マイケルを理解できる人はおそらく数少ない人達でしょう。ミステリアスな一生を送ったマイケルは伝説になってしまったけど、これから彼の音楽は正しい評価を受けることになるような気がします。

デンジャラス
コメント (2)
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