スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

横浜 ル・タン・ペルデュ ~GGG with 後丁貴美子

2008年10月30日 | 芸術/演劇
横浜に泊まると中華街で晩ご飯を食べるパターンが多いのですが、今夜は野毛にやってきました。前から気になっていた界隈でとても惹き付けられる商店街があります。夜は特に中華や串や居酒屋などで賑わっていているし、適当に猥雑さもあって歩くと靴の底のアスファルトに人の温もりさえ感じます。すぐ近くには高層ビルが建ち並び、その格差も魅力的です。実は横浜ジャズの震源地がここ野毛だと知ったからには行かねばならぬと思って、一人ふらりとやって来たのです。ジャズを聴かせてくれるバーが数多く密集しているとあっては無視できませんよね。若い時から横浜には通っていましたが、観光地ばかりでお腹の脂肪が気になる年頃になってやっと路地裏の良さに気付いたところです。ぶらぶらしていたら演奏中のお店があったので入ってしまったのが「ル・タン・ペルデュ」でした。ベルギー・ビールを飲ませてくれる小さなバーで火曜日と木曜日はライヴがあります。二階がサーカス用品専門店で怪しさは抜群です。ミュージック・フィーは投げ銭。てっきり紙に包んで「おひねり」を投げるのかと思ってたら、募金箱で現金回収していました。よくわからないままカウンターに付き、ボンベイのロックを注文し、しばし演奏に耳を傾けることにしました。今日の出演はGGGことトリプルGの植木啓示、柴内貴彦、上野高史のお三方で全員エレ・アコを担当するグループです。ヴォーカルは後丁貴美子さん。本人曰く、エラ似の低い声が売りだそうです。そして本物の女だそうです。(僕もちゃんと確認したわけではないけど・・・)こういう小さなお店ではミュージシャンとの交流があるので楽しいですね。GGGはギター3本の構成ですがジプシー・キングスのような音楽性ではなく、れっきとしたジャズやフュージョンを演奏してくれました。幅は広いようでオリジナル曲はなかなかセンスが良かったと思います。上野さんのメロディはパット・メッシーニ(メセニー)を思わせる素敵な曲で実力を感じました。植木さんは、ラティン張りの裏ビートでコード弾いてましたけど流石ですね。内柴さんのベースラインもただ者ではない指さばきで、アンサンブルをしっかり支えていたと思います。ドラえもんに例えるなら植木さんがジャイアンで上野さんと内柴さんがのび太君だそうですが、上野さんはルックスがスネ夫君でしたね。(野次飛んでました。)なぜかサラのブラック・コーヒーを熱唱した後丁さん、日本語訳混じりに調子良く歌ってましたが「最後の歌詞忘れちゃったー」という歌詞はないよ。でもスキャットは最高でした。やりますねえ。そんなこんなでお客もノリノリで(同業者もいたぞ。)僕も一緒にフォー・ビートに酔いしれてお酒も回ってきました。隣の酔っぱらいの親父にもしっかり絡まれてライブの醍醐味を存分に味わうことができました。いやあ、浅草もいいけど野毛もいい。斯くして横浜の夜は更けていくのでありましたぁ。シュビドゥバ~

住所 神奈川県横浜市中区野毛町2-78-10
電話 045-242-9777
場所
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