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スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

斑鳩町 法隆寺

2010年03月05日 | 文化/歴史/技術
法隆寺に足を踏み入れるのは三度目です。最初は小学校の修学旅行でした。今年は遷都1300年の記念すべき年回りで奈良は観光ブームのようです。ん?そうなのか?法隆寺にやって来るとお昼時だというのに観光客はそれほど多くはいませんでした。法隆寺と言えば聖徳太子ですね。厩戸皇子(うまやどのおうじ)と呼ぶのがしっくりくるかな。コミックの「日出づる処の天子」を読破した僕にはこっちの方がイメージし易いです。厩戸皇子にはミステリアスなエピソードが多いのですけど、まさかエスパ-ではあるまいと思いながらも、この夢殿の前に立つとそれはそれで何とも不思議な感情が込み上げてきます。法隆寺は五重塔がある西院伽藍と夢殿がある東院伽藍に区分けされて敷地としては大きなお寺です。伽藍って「がらんとする。」言うくらいだから殺風景な空間をイメージします。仏教を広めようとしていた矢先の時代ですから、この法隆寺も大陸の面影を残す建築デザインのようです。伽藍はサンスクリット語ですし、ストゥーパ(これもサンスクリット語)である仏塔は紛れも無く五重塔です。そんなことを考えて歩いてみると、遠くシルクロードの終着点である日本のこの地に辿り着いた文化の伝播に対し不可思議な気持ちを抱いてしまいます。来れば太古の日本を感じることができるお寺です。大宝蔵院には美しい百済観音像が所蔵されていて、新しく建立した百済観音堂に収められていました。以前はこのような立派な建物はありませんでした。他にも聖徳太子像がいくつも展示されているので「日出づる処の天子」に触れたいならここに来るべし。僕が一番興味を惹くのは夢殿です。かつてここに斑鳩宮があり、厩戸皇子がそこに暮らしていたと思うだけで、日本の原形を描いたと言ってもよい人物が、歴史のうねりを体験しながら思慮し語ったであろう魂の声が聞こえてきそうです。夢殿は厩戸皇子が死後、建立されたもので、この八角円堂の屋根の下に寝泊まりしたわけではありません。それでもこの夢殿のそばに佇んでいると霊感が高まってくる。・・・のかなあ。そんなこと思ってたら、修学旅行らしい学生の団体客が大勢やってきました。

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桜井 纒向遺跡の大型建築物跡は卑弥呼の宮殿か

2010年01月20日 | 文化/歴史/技術
昨年、奈良県桜井市にある纒向遺跡(まきむくいせき)で大型の建築物の遺構が発掘され、卑弥呼の宮殿ではないかというニュースが走りました。僕は卑弥呼については特に大きな興味は持っていませんが、九州説と畿内説の論争は楽しんでいます。どちらがどうだと僕は思いませんが考古学的な検証により歴史の真相が明らかになることに面白くないわけありません。そう思うのは他にもいるようで車で大阪へ出張した帰り道に一度宮殿跡と呼ばれる遺構を見学したいと思う者が職場にいたので一緒にちょっと足をのばしてみました。JR巻向駅の周辺にあって、線路から離れていない場所にあるというおぼろげな情報を頼りに到着してみると、一体どこがどうなのかさっぱりわかりませんでした。この辺りは住宅地と農耕地と空き地が点在していて路地という路地は狭く曲がりくねり袋小路も多いのです。車を捨てて適当に歩いてみましたが、よく分かりません。結局迷ってしまいました。この辺なんだけど・・・。しびれを切らして小さな食料品販売店で尋ねてみると、ぶっきらぼうな返答があるだけでした。いかにも迷惑そうです。どこだろうと再度迷ってしまったので散歩している地元の人に聞いたら、さっきから二回も歩き通した空き地が遺跡でした。ここなの?と絶句して現場に立ちすくんでみると、立て看板も何もなく、すでに完全に埋め立てられてしまい見学も何もあったもんじゃありません。本当に駅のホームの前にあり人家に隣接した場所です。何だかがっかりしました。卑弥呼との接点は何も発見されたわけではないので、卑弥呼騒ぎは勇み足だと思ってる僕です。しかし、桜井市は「卑弥呼の里」と市内の道路沿いに大きな広告看板をあちらこちらに掲げているし、現場近くの建て売り住宅棟の商品名にも卑弥呼の文字を使用しているのには、ちぐはぐな感じもします。研究側と行政と地元住民と民間企業の疎通はないのでしょうねえ。しかし、世の中ちぐはぐなのが当たり前だとわかるようになってくると、これはこれで上手くいくこともあるのだろうと思います。卑弥呼やーい。
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伊勢 猿田彦神社

2010年01月19日 | 文化/歴史/技術
伊勢に来れば伊勢神宮にお参りしようかと思いますけど、まだ混んでいるのではいかと思って避けることにしました。今年は元旦から大雪が降って初詣の参拝客が移動できない事態があったために、今なお人の出は多いと聞きます。仕事で伊勢までやって来たので帰りに立ち寄るつもりなら「猿田彦神社」がいいはずです。比較的すぐに参拝できると思い立ち、乗り込んだタクシーの運転手に尋ねてみました。そうしたら、参拝中の停車はサービスしますから寄って行きますか?と言うので成り行き上、任せることにしました。サービスいいなあと感じたら何のことはない。この「猿田彦神社」はこじんまりとしていて、拝殿の前の境内と道路を挟む場所に鳥居が建ちその下に二台ほどタクシー専用の駐車場があるので、ものの10分で参拝が可能です。初めて来るところだったから、僕はてっきり入り組んだ参道を歩いた先に本殿や拝殿があるとイメージしていたからちょっと面食らいました。道路と境内が直結しているので専用の参道はありません。内宮に隣接していることから、内宮を参拝しておかげ横町へ行ってしまうと「猿田彦神社」まで足を運ぶことはない人も多いのでしょう。僕も今までそうでした。タクシーの運転手によれば猿田彦は天孫降臨の際、案内役を果たした神であることから進路をお願いするには良いと教えてくれました。旅行者の安全祈願にご利益があるということなら僕にぴったりです。全国の猿田彦神社は椿大神社を総本宮とするのが正式なのですが、こちらが本当の総本宮とする説も根強いとか。そうなれば椿大神社は参拝したことがある僕としては片方だけでは片手落ちというもの。やっとバランスがとれました。こんな風に考えること事態日本路的だなあ。なんて変な感想を抱いたりして。ところで、境内には方角を表す石柱の方位石がありました。これって何?とタクシーの運転手に疑問をぶつけてみたら、お賽銭を置いていかれる人がいましてねえ。なんて関係ない話をしてくれて肝心の方位石のエピソードは聞くことができませんでした。運転手だって知らないこともあるらしいです。お正月気分はすっかり消え失せた僕ですけど、お伊勢参りの周辺はそうではないみたいです。

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海津 お千代保稲荷

2010年01月11日 | 文化/歴史/技術
今年は元旦から雪だったので初詣の予定が変わってしまった人が多かったのではないでしょうか。僕もいろいろと予定を変えざるをえませんでした。行きたい所が頭に浮かぶものの家族の都合がつかないことがいくつかあって結局出直し詣でを妻とすることになりました。高速道路が混んでいることもあって急遽近場で済ませることになり「お千代保稲荷」へ行って参りました。正月は近付くことも大変なくらい混み合う人気の稲荷です。昨年も参拝しましたが、年々人が増えているようでした。人混みをかき分けて細い道を歩くと子供頃に連れられて来たことを思い出します。商売の神様は今年も期待が大きいのでしょうね。まだまだ景気が回復しない日本経済ですから、お参りを怠るなんてできない人もいるのでしょう。僕もその一人かも知れませんが。ちゃんとろうそくに火を灯しお揚げも奉納させていただきました。おみくじは「吉」でしたから満足しています。それにしても「お千代保稲荷」は元気です。飲食店は行列ができているところがいっぱいありました。串カツ、どて煮、草餅、漬け物、うなぎ、たい焼き・・・うなぎ以外はB級グルメですが案外いけます。お土産に玉屋の串カツと田中物産のしおのくらでキムチを買いました。それと縁起物も一つ欲しいと思って招き猫を一つ購入しました。ピンク色のちょっと派手なヤツです。今年は何とかしていい年にしたいです。参道は賑わいがあって練り歩くだけで面白いところです。観光バスを見かけましたが、大勢でやって来ても楽しいかも知れません。お千代保稲荷は狐というキャラクターがいるので他に必要ないと思いますが、変な置物が人気を集めているのを見つけました。ビリケンさんです。これって「お千代保稲荷」と関係ないよね。と思いながらも足をなでなで。足を触るとしあわせになって頭を触ると不幸になるので頭は触りませんでした。

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奈良 興福寺 ~阿修羅像を訪ねる

2010年01月10日 | 文化/歴史/技術
今年2010年は平城京遷都1300年目にあたり、奈良の観光テーマとなって盛り上がりそうです。平城京への遷都は西暦何年でした?確か710年。学校で習いました。算数でも分かります。2010ー1300=710。地元の学校では試験に出ないでしょうねえ。昨年は興福寺の阿修羅像が東京等に移転し展示されたのでブームとなり、アシュラーなる造語まで飛び出し多くのファンを増やす宣伝効果があったようです。我が家にも一人アシュラーが現われ、是非拝みたいと熱望するのでやっと出かけることになりました。今まで奈良へ行くと東大寺や春日大社、唐招提寺を廻ることになり興福寺をゆっくり観ることがありませんでした。今回は興福寺一点に的を絞って車でやってきました。渋滞に巻き込まれ到着するなりお腹が減ってしまい、すぐにお昼ご飯をいただきました。今話題の巾着うどんのお店「麺闘庵」の行列に紛れ込んだため、輪をかけて時間がかかりました。休日の観光はこんなもんです。更に隣の「中谷堂」でつきたての草餅を頬張り、ようやく準備が整いました。やれやれ。巾着うどんは袋状態の揚げの中にうどんが入っているものですが、お箸で破って食べることになるので何だか運を開くようなめでたさ感じます。草餅は言うまでなく絶品でした。さて、興福寺の阿修羅ですけど、近く所蔵する国宝館の改修が予定されていてしばらく休館する直前でした。国宝がずらりとそろうとあって好きな人には嬉しいスポットです。信仰に興味がない僕ですが、歴史には深い求知心を持っています。時間をかけてゆっくり拝見してきました。阿修羅像は八部衆の一つに数えられて製作されたもので、そのどれも異様な出立ちであり丁寧な造りから現存を思わせる臨場感がありました。高さ150センチ前後の大きさは、当時の人達の身長と変わらないだろうと推測できますから、実際寸を考慮していると思われます。迦楼羅像(かるらぞう)なんて顔は鳥ですからね。しかもスカーフを巻きお洒落までしています。たとえインドの神を仏教の守護神に無理に置き換えたとは言え、このデザインの発想力に感嘆せずにはいられません。阿修羅にいたっては顔の左右に顔があって腕が6本ですから。どうして?と疑問が残ります。インドのアスラ神が中国で阿修羅と翻訳されるまでは分かりますけど、闘いの神でありインドラと争う悪役を何故か心優しい穏やかな表情の偶像にしてしまったのは謎であるとされています。確かに変です。他の八部衆は同じコスチュームなのに阿修羅だけ上半身は裸で履物まで違います。鹿さん。ご存じないですか?

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寒川町 寒川神社

2010年01月07日 | 文化/歴史/技術
一宮という神社に興味を持ってします。諸国に一つが基本ではありますが、実に88カ所に及ぶ数がある一宮に行ってみるのも面白いのではないかと思い始めました。地元の真清田神社が一宮であることが一番の動機付けになっています。大和朝廷の起源に謎が多いとされる古代の日本史と自分の生まれや価値観、考え方、もっと拡大解釈すれば生き方までも影響があるのではないかと考え出すと神道のことが知りたくなって仕方ありません。本を読んだり考古学的な発見があったリするとわくわくしてきます。出張でよく出かける神奈川県は相模の国と呼ばれた場所で、相模国一宮と言えば「寒川神社」です。近くを何度も行き交いしながらも一度も参拝したことがなかったので、今日は正月の華やかさが残る中、訪れることにしました。日没間近で時間的には余裕がなかったのですが、行きたいと思ったら行けなくなると思い向かいました。バスで一之宮停留所を降車して歩いてみたら結構距離がありました。疲れる。鳥居は素朴ではありますが重みを感じるもので、小さな橋を渡り中に入るとそこは辺りの景色とは違う別世界でした。人の賑わいは少なかったものの、参拝客は絶えることがありませんでした。神門に「ねぶた」の飾りがあったのには驚きました。今年の干支になぞって虎がいます。でもどうして青森県の「ねぶた」がここにあるんでしょうか。1500年以上の歴史のある古い神社らしい本殿の大きさに胸が躍ります。注連縄も立派でした。狛犬にいたっては巨大で恐ろしいくらいです。こんな大きいの見たことありません。境内は本殿を背後に回廊となっているので中は広々として清楚な印象を持ちます。心を洗い流すように参拝しました。何故神社にお参りに行くのでしょうか。自分でもよく分かりません。でもその答えを見つけることができたらいいな。とは思います。縁日の出店は密集していて人が多いと歩けないだろうなあ。なんて思いながら何も買わずに練り歩きました。

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京都 北野天満宮

2010年01月05日 | 文化/歴史/技術
やっと初詣をしてきました。仕事で朝から京都に来ていたので、帰りついでに「北野天満宮」へ初詣をしてきました。小寒い曇り空で正月も5日目となると参拝客も少なくなっていて、ごった返しとは言えない様子でした。堀川紫明の辺りから歩き始め、千本通を抜けてきたので西陣から上七軒を練り歩いてから北野天満宮へ入りました。本来なら正面の参道を通って参拝するのが筋ではあると思いますが、この上七軒は思い出があるのでどうしても歩いてみたくて通りました。何を隠そうこの僕は、一度、上七軒のお茶屋に行ったことがあるのです。地元出身の方に連れられて案内されたわけですが、一見さんお断りのしきたりが今も生きていて、お茶や遊びの一部始終を体験できたことは僕にとって貴重なことでした。本物の芸妓さんにも会えました。この話はいつか文面にしたいと思っていますが、今回は「北野天満宮」。何しろ菅原道真公を祀る由緒のある天満宮ですから、初詣とは言え学問の神様にお願いができるとあって、いつもより緊張しました。もちろん僕が勉強をする話ではありませんよ。二人の娘です。ぜーんぜん勉強しないというか、適当というか、それなりに少しはやっていますが、真剣さが足らないんです。しょうがないから僕が代わりに柏手打ってやって御守を買って帰ることにしたんです。どうしたら必至に勉強してくれるんだろう?天満宮と言えば牛がいます。境内の中にはいくつもの牛の置物がありました。面白いことに牛の脇には消毒液が用意されています。インフルエンザ対策はしっかりしているようです。牛を撫でるとご利益があると言われるので牛はつるつるに磨かれていますが、感染の可能性があるんでしょうねえ。触れるのは学生ばかりでしょうから。ひと際、人だかりと大きな声が聞こえる所がありました。見ると「新春そろばんはじき初め」と垂れ幕が下がり、小学生達が読み上げ算の競い合いをしていました。お正月からお利口さん達です。

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京都 クリスマスイルミネーション2009

2009年12月21日 | 文化/歴史/技術
寒い。寒い。寒い。と呪文を呟くように冬の京都にやってきました。京都は冷え込みますね。ついこの間も来たばかりなんですが、年末になるとやり残すわけにはいかない仕事があるものです。久しぶりに長丁場の商談を済ませ、ここ数ヶ月の問題が何とか折り合いがついて一息つけるような心境に辿り着くことができました。一人で一杯やりたいところですが、他にも用事があるので躊躇することにして、京都駅ビルのクリスマスイルミネーションを見てから帰ることにしました。商談が長引いたので日暮れ近くなってしまい、暗くなるならイルミネーションだろうなあと連想したのです。寒いからこれからどこかへ出かけるのも億劫ですし。京都駅ビルは屋外ですが屋根付きの大きな吹き抜けがあり、エスカレーターと階段がピラミッドのように続く壮大な建造物になっています。上から見下ろす空間はモダンでかつ広々としていて駅とは思えません。外観も巨大なガラスの壁の様で、僕は現代の羅城門と勝手に名付けています。クリスマスが近付くと広場に高さ22メートルのクリスマスツリーがそびえ立ち、クリスマスソングを流して雰囲気を盛り上げてくれます。写真を撮りにくる見物客が多く見られました。しかし、屋外ですからね。手が凍える凍える。階段に座って携帯電話を握りしめ撮影するのに苦労しました。イルミネーションの点滅やライトアクションは音楽とシンクロナイズしているらしく、目まぐるしく変化するので見ていて面白い輝きを演出しています。流れる音楽は定番のクリスマスソングのオルゴール版ですが、夜はオリジナンル曲も流れるようです。でも「戦場のメリークリスマス」なんてちょっと場違いな気がしますけどね。戦争映画のテーマ曲ですよ。ツリーの土台には宗教画が飾ってありました。こうなるとキャンドルライトも欲しくなります。あっ。そうそう。ありましたすぐ近くに。京都タワーがキャンドルライトの代わりです。

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国産のスーパーカー レクサスLFA

2009年12月20日 | 文化/歴史/技術
とうとう本物の国産スーパーカーが販売されることになりました。実物はなんと名古屋駅前に展示してあります。実は見学をしたくて出かけたのではなく、歩いていたら見つけました。名古屋駅前にはミッドランドスクエアと呼んでいる高層ビルが建っていて、トヨタ自動車の本社ビルでもあります。そこにトヨタ自動車のショールームがあり、先ほど予約を開始した「レクサスLFA」が道行く人にその姿を公開していました。僕は子供の頃、スーパーカーブームを経験しているのでスポーツカーは極自然に受け入れてきた世代です。ですから「レクサスLFA」がフェラーリ、ランボ、アストンなどと肩を並べてもよい本物のスーパーカーだと理解できるのです。子供の頃のことを思うと、国産メーカーが夢のスポーツカーを開発し市販するなんてとんでもないことだ。ということもよく理解できます。しかし、今や経済危機の世の中、まして環境問題が叫ばれる時代になり、エコカーが飛ぶように売れているのですから、スーパーカーの話題は経済新聞に載るプロ野球の試合結果のようにあっさりしています。確かにエネルギー問題や成長に頼らない経済活動を考えるなら今はスポーツカーを作る時ではないことぐらい判ります。それでも僕はこの「レクサスLFA」を温かい気持ちで迎えることにしました。3750万円という高価な販売価格。500馬力以上のパワーユニットはV10。FR駆動のツーシーター。それ以上語ることさえ不要なくらいモンスターなスペックと時速320kmのスピードを出すためのフォルムは時代錯誤なのかも知れません。今の子供達はこの車を見ても欲しいなんて思わないのでしょう。僕だって買いたいとまで思いません。でも車好きな僕にとっては、こんな高性能な車を作り上げる技術を大事にして欲しいとも思います。限界に挑む姿勢がないと技術は育たないものだと思うからです。僕達は、交通や電気、水道、ガスなどテクノロジーの上に成り立つ生活を享受してしまったのだから敬意を持つべきだと。哀愁を感じる国産スーパーカーは、実物を見ると格好いいと思いました。

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タワーズライツ2009

2009年12月17日 | 文化/歴史/技術
今更ですが、名古屋駅前の恒例タワーズライツのイルミネーションが駅前を通行する人々の心に向けて明るい輝きを放っています。今週に入って気温は下降気味でどんどん真冬の風が吹いてくるようになりました。寒気が強まり各地の降雪量のニュースが流れてきます。真冬の寒空を見上げると、高層ビルが建ち並ぶ名古屋駅前には、クリスマスを盛り上げるような壁面のイルミネーションが楽しめます。今年は春夏秋冬がテーマなのです。最初はちょっと違和感もあったのですが、春から始まり冬に向けて変化する光景をイルミネーションで表現するなんてストーリー性もあっていいものだと思うようになりました。僕は時々、仕事帰りにこのタワーズライツを見学しています。今年は景気の影響か全体に光の数が少ないように思いました。周辺の飾り付けは明らかに昨年より減っています。その分壁面パネルはしっかり作ったのだろうと思います。それでもここへ足を運ぶ人は絶えることがないようです。それぞれの思いを馳せながらLEDの発光のきらめきを目に納めているようでした。12月1日から24日までは冬景色の中にサンタクロースが現れるしかけがあります。メリー・クリスマス!コートのボタンをすべてかけて凍えるような寒さに堪えながら、携帯電話のカメラで写しているのは僕だけではありません。パネルの風景は春には花が咲き乱れ蝶が舞います。夏になると新緑の葉が生い茂り、川が流れて雨が降り出します。秋に移ると紅葉が始まり葉が散ると枯れ木に雪が落ちてやがて冬になっていきます。移り変わる電飾の風景を眺めていると心が落ち着くような気がしてきます。人が光を求めるのはどうしてだろう?何か理由があるのでしょうか。

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