手持ちカメラの多様で映像に臨場感がみなぎっている。警察と検事とそして殺し屋との切羽づまった空気がリアルで心地よい。子供も重要な役どころで芯を持たせ娯楽作品として言うところのない出来だ。
でも一点だけ敢えて言えばあの、冒頭の事故シーンがすべての始まりだったというのは分かるしまた面白いが、でもそんな偶然が実際ありますかね。と、映画館を出てからシラっとする気持ちもあるのに気づきました。
主演の二人の演技は一方はオーバー気味、片や抑え気味でバランスを取っていたように思う。元同僚との友情も見せてくれるし、言うところないのだが、例えば救急車が行方不明になっていたら、もっと騒乱状態になるはずなのに、とか、椅子に縛り付けた少女をカーテンで隠すことをしない犯人とか、少々あり得ないご都合主義も目立つ。
でもまあ、久々の香港映画、活力は十分です。
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