セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 75本、 演劇 47本

げきだんかえる「モナリザの左目」(作 高橋いさを・演出 否カるキ)at布施PEベース  85点

2022-06-25 22:59:04 | 演劇遍歴

ミステリー劇なのだが、まるで芥川の「藪の中」ごとく、真相が二転三転し皆目見当がつかない。こんな面白い劇を最近見たことがないので驚く。脚本が命と演劇ではよく言われるが、これはまさにそのもの。

演出も小気味よく、俳優陣も実にセリフをしっかり語る。練習もしっかりと時間をかけているのが分かる。そういう舞台と観客の緊張が2時間近く続くのだ。演劇の醍醐味である。

ラストでどんでん返しまであり、幕は下りる。いやあ、いい演劇空間であった。こういう日は会場を出てからもずっと余韻が続く。いやなことも多い最近であったが、実に気分爽快。ありがとう!


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