正体不明の工作員上がりらしい【ユン・ゲサン】の風貌はこの寓話に似つかわしい。監禁ルームで愛の成就がなされるキスシーンはほとばしる愛を描いており秀逸。でもそこからが全く駄目。
後半は北と南の工作員同士の葛藤が描かれるわけですが、言いたいことは分かるがあの 多人数乱れる相対シーンはまるで幼稚でいただけない。
ラストシーンのお決まりごとの納め方もあまりに陳腐で、今時映画をそんな風に軽く見られたらという思いが観客の気持ちからも生じてくる。
やはりギドクの脚本から逃れられなかったというのが致命的ではなかろうか、、。とは言え前半の部分はなかなか気にいったので加点します。
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