うーん、何か古き良き時代の匂いを醸し出すフィルムです。極端にセリフは少なく、俳優は表情だけで物語を進行させる。うん、いいです。そしてカーテクを駆使した展開でスピード感を持たせる。我らオジサン族には随喜の涙映画です。
気にしていたあの、女々しいイメージの【ライアン・ゴスリング】がきっちりハードボイルド型ヤサグレ男を演じ切ったということがすごい。 男優冥利に尽きるだろう。対する【キャリー・マリガン】も内面演技が秀逸。この二人で映画は演技次第でセリフが必要でないことが証明される。
でもねえ、この映画、古き良き時代というか、こういう映画って70年代にざらにありましたよね。現代においてはやはり希少価値があるということなのか、カンヌ映画祭で監督賞。うーん、考えちゃうなあ。普通の映画でもありますよね。
もう一つ気になるのが結局このシチュエーションは「レオン」ということなんだ。うまく変えてるけどね。
そして、あの、悪玉2人との夢のレーシングカー話。一体全体何だったんだろうね。あとでこの話が浮いていることに気づきますネ。あんな悪党でも小さな人間的な夢があったということかな。でもやはり嘘ですよね。違和感があり過ぎる。
若い人が見てどうなのか。僕は一番そのことが気になりますね。
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