チェーホフのいろんな戯曲のセリフが唐突に出てくる。あまりこの現代劇とは関係なさげだが、この劇団がチェーホフを猛烈に好きなことはわかる。チェーホフファンにはたまらない。
しかし、肝心のこの本編ストーリーが分かりづらく、しばし目は宙を舞う。チェーホフの世界とは全く違い、最初少々面食らう。でもこの狭い舞台に10数人の役者たちが動き回る。セリフのとちりが全くなく十分練習された完成度の高い劇だということがわかる。
それでも終盤にはこの劇の神髄が分かるような展開となっており、素敵な共有感を持つことができた。こういう劇もあっていいと思った。
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