20周年公演ということですべて凝っている。まずHEPを使って、大がかりな大道具。迫力のある動き、20人を超える俳優陣にそれぞれ造形力の強い脚本で攻める。
子供時代と現代とをオーバーラップさせることにより人間の心の不変をノスタルジックに問う。これはうまい。20年の歳月が瞬時に色濃く示される。これほどの大人数の役柄ではあるが、ひとりひとり丁寧に描き込んでいるので、みんな主役のようでもある。
強いて言えばこの手法により、主役不在であるかのように思われてしまえるが、これも各劇団員への愛情と捉えることにより、その気持ちがじんわりと観客に伝わることとなる。優しい劇団である。
2時間、だれることなくこの劇はいよよ進みゆく。それぞれ人々は悩めるも、前に進んでゆくのだ。それはこのヒマステの今、を歩み出す道のりに違いない、、。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます