秀作。人を愛するっていう本質的なことの意味を問う純粋培養映画です。
前半は通常の、とは言えないか若い二人の恋愛を。後半は愛する人を失った後にその母親を世話する過程で、我々が無償の愛に気づかせられる話。全体を見渡して浩輔の世界観が透いてくるのが美しく、大きなものであることに気づく。
鈴木亨平の演技も大いに驚くが、後半の重要どころ役阿川佐和子がすべてさらっていった感もある。
こういう透明感のする世界は現実を考えるととても心地よくさえある。いい映画だと思う。なぜか河瀨直美の「あん」に読後感がよく似ている。どちらも心を揺さぶる映画である。
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