もうこの劇団ともお馴染になってしまった。と言ってもいつも一人で劇を見る僕、他の人のように劇団の人と話をするわけでもない。劇には知り合いで見に来る人も多そうだが、僕はいつも好きな劇を自由に見、たまには(いつも一人なので)寂しいと思う時もあるが、いい劇を見たら、劇を愛する人の気持ちを熱く感じ取り、明日へと元気をもらい、いつも帰り道のワンステップは心なしか大きくなっている。
今回の出し物は珍しく(怒られるかな?)凝っている。冒頭からまさに松明を持って追いかける村の人たちと、逃げる男女の道行のようなシーンから始まる。けれど女はどうも人間ではないようだ。狐の面をしている。
そして舞台は変わりとある山小屋。現代的でぞくぞくと入って行ける予感がしてくる。こういう時はいい演劇だと分かる。
いつもの世話物のような下町物語から、ある意味本格的男女の恋愛ものへと出し物を変え、それは立派であった。脚本も念入りに構成されていて、感心するところが多かった。何よりほとんど全員がセリフも噛むところがなく、練習がきっちりできていると安心もできる。2時間と長時間だが、全くだれるところはない。
この劇団の俳優さんたちは今年の映画の話題作「阪急電車」に多数出演されていたが、特に橋本千枝子さんのPTAの「大阪のオバサン」風のグループの番長ぶりは出色で、この作品のある意味、彩りを染めていた。
退場時にいらっしゃったので、「阪急電車」の映画よかったですよ、と申し上げたら、「ありがとうございます」と仰っていただけました。橋本さんは昔よく演劇、テレビで活躍されていた賀原夏子さんに容姿がそっくりでひょっとしたら血縁でいらっしゃるのかも知れません。
また是非この大正区の河のほとりにやって来ます。次は春ですかね。
三度続けてのご観劇、本当にうれしいです。
はい、おっしゃる通り今回はこれまでの作品とはひと味違うものにチャレンジしてみました。役者やスタッフに助けられ、皆様に喜んで頂ける作品に仕上がりました。
ちなみに、橋本とと賀原夏子さんは、関係ございませんデス。
これからも肝を据え、色んな作品創りにチャレンジしていく覚悟です、今後とも伽羅倶梨を優しく見守っていてくださいませ!ありがとうございました。
いつぞや徳田様のプロ顔負けの歌いっぷりに感動した記憶が今でも残っていますが、次回は是非ともその再現をしてくださいませ。
映画でもセリフはほとんどなかったようですが印象的でしたよ。
次回期待しています。