映画的テクニックを駆使させ、なおかつ人類永遠のテーマすなわち恋愛というものを贖罪という視点から多角的に描いた秀作であります。
冒頭の延々と語られる冤罪までの職人的なモンタージュの積み重ねの映像、そしてワンシーンで戦争の実態をスケール感豊かに描写した海岸シーンは対比的だがこの映画の白眉だろう。
でも何といってもこの映画の秀逸なところは映画の中の映画(小説)と言うべきか、観客をうまく騙してくれるのであります。そのため、ラストで真実が語られる時の映画的カタルシスは100%高まります。その現代的映画手法にうなりましたね。この映画の質の高さをうかがわせます。
その演出もさることながら、俳優陣の演技の強弱、質の高さも驚く。やはり少女時代のシアーシャ・ローナンがすこぶる目立っていたが、ロモーラ・ガライ、ヴァネッサ・レッドグレイヴもいい。無論お気に入りキーラ・ナイトレイも十分素晴らしかったが、やはり黒幕の語り部ブライオニー三人称には一歩引き下がらざるを得ないだろう。
哀れなブライオニーの気持ちは十分分かるが、この物語のキーとなっていたあの凌辱未遂事件の被害者である従姉こそが真実も知っており一番の悪人だと思うが、捜査でブライオニーの証言だけを鵜呑みにしたのか不思議だ。原作がそうなのでしょうけれど、、。
いやあ、構成といい、映像・音楽も一級で久々に面白いイギリス映画を堪能させてもらった。映画ファン必見の映画です。
冒頭の延々と語られる冤罪までの職人的なモンタージュの積み重ねの映像、そしてワンシーンで戦争の実態をスケール感豊かに描写した海岸シーンは対比的だがこの映画の白眉だろう。
でも何といってもこの映画の秀逸なところは映画の中の映画(小説)と言うべきか、観客をうまく騙してくれるのであります。そのため、ラストで真実が語られる時の映画的カタルシスは100%高まります。その現代的映画手法にうなりましたね。この映画の質の高さをうかがわせます。
その演出もさることながら、俳優陣の演技の強弱、質の高さも驚く。やはり少女時代のシアーシャ・ローナンがすこぶる目立っていたが、ロモーラ・ガライ、ヴァネッサ・レッドグレイヴもいい。無論お気に入りキーラ・ナイトレイも十分素晴らしかったが、やはり黒幕の語り部ブライオニー三人称には一歩引き下がらざるを得ないだろう。
哀れなブライオニーの気持ちは十分分かるが、この物語のキーとなっていたあの凌辱未遂事件の被害者である従姉こそが真実も知っており一番の悪人だと思うが、捜査でブライオニーの証言だけを鵜呑みにしたのか不思議だ。原作がそうなのでしょうけれど、、。
いやあ、構成といい、映像・音楽も一級で久々に面白いイギリス映画を堪能させてもらった。映画ファン必見の映画です。
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