政治に利用される英雄論、戦友論、味方を誤射してしまう戦争の実態等、しかし、問題点を執拗に提示するその姿勢はそれほど鋭いものではない。硫黄島での日本軍の不気味さは感じられたが、反して安易な戦法があったり、意味不明。一番疑問に思ったのは戦後60年をたってもまだ戦場の悪夢が存在するのか、ということなのだが、戦争を知らない世代がのたまうことではないのだろう。
戦争のむごさはさすがイーストウッドらしい演出が続く。しかし、意表さではマリックの「シンレッドライン」には及ばない。いつもの乾いた鋭さからは程遠いと思ったのは僕だけだろうか、、。
戦争のむごさはさすがイーストウッドらしい演出が続く。しかし、意表さではマリックの「シンレッドライン」には及ばない。いつもの乾いた鋭さからは程遠いと思ったのは僕だけだろうか、、。
「手紙」とどちらを先にしようかと迷ったのですが、上映時刻の関係でこちらを観てきました。
観客の入りが僅か10人でした。ヌートリアEさまのご批評もあまり芳しくないようですが、人気がないようですね。
私は年齢的に酷似した他の9人の観客と同じく、当時の様相を新聞やラジオを通じて、少しはリアルに知っている関係からか、気に入りました。
私より2才年上のクリント・イーストウッド監督が描いただけあって、戦争映画であって戦争映画でないような力作だと思いました。
次ぎは「手紙」を観る予定です。
ではまた。
アスカパパ