梅雨も明けた猛暑の大阪。平日午後3時。なんと会場は若い人で熱気が充満。かなりの動員力。さすが、サリngROCKの人気ぶりが窺われる。
彼女のこの演劇(突劇金魚)はほんと久しぶりだが、今年西宮でわけのわからぬ岩松 了の「泡」を見ている。その時は大勢で客演の彼女が意外と目立たず(彼女は主役でなければだめなんだ。言い過ぎ?)、演劇の一面性を見させてもらった。
ところが見ているうちに息子役の原竹志に何か見覚えが。そう彼も「泡」に出ていた俳優だった。彼のほうは奇抜な立ち回りでかなり覚えているのであった。(確かパンツイチになったのではなかったか。変なところを覚えているナア)
劇はサリngROCKらしい感性と不安とそしてみずみずしい詩情溢れる舞台だった。テーマは人間が世の中と接触せず純粋培養したらどうなるのか、と、、。
大道具も立派できれいで、大胆な作風だ。途中急に現れる妹役の片桐慎和子がストーリーをかっさらっていくが、それからは少々普通すぎるように思った。そして息子もメイドと駆け落ちをして、他の女と行方不明とかいう。何となくラストに向かい予定調和になった感が無きにしも非ず。
まだまだ完結する作家ではないのでさらなる飛躍を期待したい。でもいい舞台だった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます