前作は見られなかったので久々の観劇。今までは無気力、ナンセンス、しかしかすかに突き刺さる毒を呈する独特の作風が限りなく僕には似つかわしく、気が付くともう4作目である。だからそう見ているわけでもないのだが、なぜかずっと追っかけまでしている気分になっている重要な劇団であります。
今回はHEPで上演というからにはいよいよ小劇場メジャー(こんな言葉ってあったかい?)への転身という重要な時なのであろう。それは素直に認めたい。こういう時に応援するのがファンっていうものであろう。でも吾輩に何が出来ようか、、。
舞台の方は幾何学的ジャングルジムが幕間を鋭く設定し、この劇のテーマである世界の「果て」「或い」は崖、という今までこの劇団とはちと違うものに挑戦している。面白いけどやはり(こういったら悪いが)劇が一般的になってしまう気もしないではない。匿名の悪ふざけにも似たあの独特の雰囲気が変質している。
劇団の成長に追いつけない吾輩であるということか。別にこういったテーマを匿名がしなくてもなあ、と思いつつ劇を見る。なんか、最後がちょっと詰まってる感じもあったかな。
劇というものは成長してゆく。それは致し方ないことであります。彼らの挑戦に拍手をしましょう。劇団員全員が見事なセリフさばき。こういう基礎的なところは十分熟成している劇団であります。さて、次はどういうものを、、。
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