映像の美しさはファーストシーンから白眉。きめ細かい二人の心理を凝った映像が際立てている。まことに全篇、気の抜いた部分がなく、ラストまで濃密な演出は続いている。
禁断の愛であるのに、あっけらかんと逢瀬が続く。ほとばしる愛。絶えようとする二人の心情。静かに強く哀しく激しく間断的にしか逢瀬が出来ない二人は逆に大きな強靭な愛を抱えてしまうことになる。
そのつらさ。
ヒース・レジャーの方は家族まで捨てて、漂白の生活をしてまで、一途の愛を貫こうとする。
久々につらい愛を見たように思う。
堪えなければならない愛。
これは男の耐える気持ちをばねに緩やかな大河にまで愛を大きくさせてしまった男の滅びの物語である。だが、その滅びは決してやわいものではない。大きな愛の前に滅んでゆく自分の人生を見つめている男の喜びでさえある。強い愛である。
男女の愛でないからこんなにも強い愛が生じたかのように。秀作。
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禁断の愛であるのに、あっけらかんと逢瀬が続く。ほとばしる愛。絶えようとする二人の心情。静かに強く哀しく激しく間断的にしか逢瀬が出来ない二人は逆に大きな強靭な愛を抱えてしまうことになる。
そのつらさ。
ヒース・レジャーの方は家族まで捨てて、漂白の生活をしてまで、一途の愛を貫こうとする。
久々につらい愛を見たように思う。
堪えなければならない愛。
これは男の耐える気持ちをばねに緩やかな大河にまで愛を大きくさせてしまった男の滅びの物語である。だが、その滅びは決してやわいものではない。大きな愛の前に滅んでゆく自分の人生を見つめている男の喜びでさえある。強い愛である。
男女の愛でないからこんなにも強い愛が生じたかのように。秀作。
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