相変わらず楽しいサンス節。題材はよくある女性大生と教授との不倫なんだけど、サンスにかかると春風のようにさわやかで、でもちょっぴりなまめかしい。からりと明るく湿っぽくはならない。ほんと、珍しい映画作家である。
チョン・ウンチェの容貌が韓国風でないのがこの映画のちょっと異国風のところだ。役柄ではロンドンに昔いたというからイギリス人とのハーフなんだろうか、僕はフランス人とのハーフかなあと思ったが、、。(そんなことはどうでもいいか(結構好みなんです。ハイ))
前時代風の教授とまさに現代人風の女性とのどうしようもない相違というのも感じるが(男の馬鹿さ加減には僕でも呆れるが)、付き合っているんだから寝ても当たり前でしょう、という女学生になるほどとほくそ笑む。(何のことだ?)
けれど不倫が校内で噂になるのはさすが彼女でも嫌がるらしい。(そうなんだ。なるほど)
夢話から始まって夢話で終わるというちょっとずるいところは(脚本作成時間の節約?)、でも許すが、男子学生とそういう関係になっているのに、その男子学生がまるでその他大勢のような描き方なのでぜーんぜん???メリハリがなくなり(少々不満だが(だってあの男子学生、俳優とは思えないデス))ましたが、ホン・サンスさん、おおらかです。
いつも通り、90分楽しめましたよ。相変わらずサンス節がぶんぶん鳴ってる。素敵なサンス映画です。
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