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キサラギ (2007/日)(佐藤祐市) 90点

2007-06-19 23:30:01 | 映画遍歴
完璧なミステリー、と言っていいのではないだろうか。それぐらい、ミステリーの定番を行っている。
舞台劇のような気もするが、5人がそれぞれアイドル女性を通して解体され、また連帯感を持つまでの展開はすばらしい。原作、脚本の勝利とも言える。
演出ももちろんだが、5人の役者の演技も特筆もの。特に、小出恵介の少々オーバーアクトな演技っぷりは、狭い部屋での何時間での設定なので、進行役としても、茶化し役としても重要なんだが、十分こなしており、見直したね。成長している。
問題は、せっかくアイドルのミキをずっとぼかして象徴的に描いていたのに、思いっきり見せてしまった、ラストのあのステージはないよね。あれで今までの僕たちのミキちゃんへの思いもぶち壊し気味。
でも、それでも映画としても、ミステリーとしても欠点がない。本年屈指のすばらしい出来だ。

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2 コメント

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文句なしに面白い! (くろねこ)
2007-06-20 11:15:16
たった5人、しかも密室という設定でありながら
彼らのおたくっぷりに、もう大笑い!!
2転3転する推理劇も本当に見事dすよね!
私はミキちゃんのオンチぷっりも素直に笑えちゃいました(笑)
宍戸がなければ私は満点です~(爆) 
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日本映画、最近すごくいいですね。 (ヌートリアE)
2007-06-20 11:49:50
おはようございます。
「キサラギ」見てまいりました。お金かけなくても(といっても、俳優のギャラか結構高いかも)いい映画が出来る見本ですね。(ハリウッド映画を比しています。)
僕はミステリーが好きなので、完全に参ってしまいました。こういう映画は大好きです。しかも、アイドルへのファンの思いをあのように大切にしたためていてくれるラストは、驚きで号泣してしまいました。小栗旬でなくても感激しますよ。
でも、後で考えてみたら、物置に置いてある物をファンレターと知っていたのい、どうして最後まで言わなかったのかなあ、と少々ミステリー的には疑問ではありますが、、。
まあ、そんな細かいことはいいですね。ご機嫌な映画でした。今年のベストテンに入るのでないか、と思います。
では、また。
ヌートリアE
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