冒頭小出太一の達者な響きのあるセリフが際立つ。こんなに張りのある伸びやかな声だったけ。小出に見惚れる。何かいい予感がする。
13人もの出演者。コミカルでいて、最初ワケが分からない展開。登場人物が多過ぎてしばらくはじっと観戦気味。そのうちこの劇がミステリー劇であることが分かってくる、、。
とても楽しい劇である。コメディなのに、キャラだけで笑いを取る役者が少なく、観客は多少苦慮する。あまり出番はないが、その中でも青木道弘の、余裕たっぷりの、いるだけで笑いを取る存在はこの劇では貴重だ。これが救われる。もっと出番があってもいいのに。
探偵助手の佐藤は男の役だったが、女性の卯津羅亜希が演じる。これはなぜだったのか最後まで分からなかった。別に女性を愛する女性役でもよかった気もするが、、。
後半も13人が集合するあたりからミステリーとしての面白さも倍増する。多少のどんでん返しもあり、観戦料は十分お釣りがくる。何より観客へのサービス精神に富んでいることがこの劇団の長所である。いたるところにそれが表れている。
楽しい100分劇であった。日頃の悩み・疲れも消し飛んだような気もする。いい時間であった。
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