ものすごく映画化しやすく、感銘度も高い原作である。主演にかっこよさではぴか一のカン・ドンウォン。こりゃあ、彼がどこまでまともな演技をできるか、で決まる映画というのはおのずからわかってくる。
で、結果はどうだ。
カン・ドンウォンは丸坊主ではないものの、3部刈りぐらいの美貌をまったく寄せ付けないほどの死刑囚を、恐らく初めてといっていいほどの内面的演技で詰めている。しかし、普通の男を演じているときの颯爽とした感じは実にいいのだが、死刑囚は頑張っているが、ちと弱い。深みがないのである。同じく主演のイ・ナヨンも屈折した演技がそれほど明確でなかったので、ひょっとしたらこれは演出力にもよるかもしれないが、まだまだ赤ん坊のような演技だ、と思う。
このため、このすばらしい素材の映画は中途半端な出来になってしまっている。
演出にもう少し大胆な切れというか、新しさがあればなお良かったかな。それぞれの生きて来た背景は金持ち、貧乏の違いはあっても、同じぐらい深く絶望的なものであったのである。その描写もあまりに普通すぎた。こういうところはもったいないんですね。
特筆すべきは看守のカン・シニルの好演だろう。彼はいつもいい味を出している演技派だ。
せめて演技派の役者が演じていればかなり変貌しただろう、それほどのいい映画であったはずの映画です。
で、結果はどうだ。
カン・ドンウォンは丸坊主ではないものの、3部刈りぐらいの美貌をまったく寄せ付けないほどの死刑囚を、恐らく初めてといっていいほどの内面的演技で詰めている。しかし、普通の男を演じているときの颯爽とした感じは実にいいのだが、死刑囚は頑張っているが、ちと弱い。深みがないのである。同じく主演のイ・ナヨンも屈折した演技がそれほど明確でなかったので、ひょっとしたらこれは演出力にもよるかもしれないが、まだまだ赤ん坊のような演技だ、と思う。
このため、このすばらしい素材の映画は中途半端な出来になってしまっている。
演出にもう少し大胆な切れというか、新しさがあればなお良かったかな。それぞれの生きて来た背景は金持ち、貧乏の違いはあっても、同じぐらい深く絶望的なものであったのである。その描写もあまりに普通すぎた。こういうところはもったいないんですね。
特筆すべきは看守のカン・シニルの好演だろう。彼はいつもいい味を出している演技派だ。
せめて演技派の役者が演じていればかなり変貌しただろう、それほどのいい映画であったはずの映画です。
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