セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 62本、 演劇 40本

共犯(2014/台湾)チャン・ロンジー 80点

2015-08-01 18:44:32 | 映画遍歴
「光にふれる」のチャン・ロンジー作品だから、人を見る目は確かである。安心して見られる青春映画となっている。しかし今回は趣向を変えてミステリー手法を用いながらも、我々はそこに悲しみの青春を見る。 ある一人の少女の死にたまたま出くわした3人の少年の結びつき。しかしそこから始めた3人の犯人探しがこういう展開になろうとは、いやはや作品的にも何とも言えぬ素晴らしい出来です。 見た目からではわからない思春 . . . 本文を読む
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ぼくと、ぼくらの夏(2007)(樋口 有介著・文藝春秋) 75点

2015-08-01 18:27:21 | 読書遍歴
樋口 有介のデビュー作らしい。なるほど、あちこち樋口の断片が見受けらる。青春小説にして圧倒的、という触れ込みの割にはそれほどとも思ったが、まあ書けている。さすが樋口である。ところがミステリー的には思ったほど力を見せてはいない。本格物からはかなり甘々であるような気もします。 難点は驚くべき新犯人という展開も伏線が全くないし、フェアではない。同僚の教師に罪を着せようとするも、そんな嘘はすぐばれること . . . 本文を読む
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夢の終わりとそのつづき(2007)(樋口 有介著・東京創元社) 70点

2015-08-01 18:04:43 | 読書遍歴
柚木シリーズの第一作品との位置付けだ。当然、ファンとしては必読書となる。なるほど、刑事をやめる経緯も分かるし、まだルポライターとしての仕事も確立しておらず、ひぐらし探偵っぽい生活も描写される。 馬券も結構好きなんだということもわかるし、なんとこの作品では柚木のセックスシーンも出てくる。そしてとにかく女にもてる。などなど結構驚く記述が多い。その意味でもファンとしては楽しいばかりの内容である。 し . . . 本文を読む
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