館内ではとても高揚し、けれど外気を浴びるとすぐ忘れてしまう映画もある。この映画は何ていうか、もやもやした映画ですね。設定がもろ二極集中の現代世相を反映しているが、あの終わり方でもすっきりしない、、。
よくあるヒーロー型でないのがまずいい。デイモン君は丸坊主で、到底イケメンには見えない。しかもちょろいワルでほとんど刑務所暮らし。食べていくのにやっとの肉体労働をさせられているが、哀しいかな権力者のミ . . . 本文を読む
フェチの映画なので女性ファンがこの作品を見てどうなのか気になるところではあるが、冴えない中年男が少年時代を回顧していく過程がとても新鮮であった。
あれほど数十年前の出来事が少年の原罪のように焼き付いていたということがこの映画のミソなんですね。映像を散らばめてだんだん整理していく方法は面白いが、でもこれも一つのテクにしか過ぎない。この映画の本質ではない。
本質?と言えばやはり腋毛フェチになってし . . . 本文を読む
園子温のたまりまくったマグマを発散しちゃったらこうなるねん、とでも言いたそうな怪作。いやあ、面白かった。映画が好きなんだよね、園も僕たちも、そしてこの作品に出演した全俳優・スタッフたちも。もう1,2回見ないとどれがどの作品のオマージュか分らないほどスゴイ。
少しずつ振り分け置いていた伏線がラストに向かって糸を紡ぐように収束してくるところはさすが園が映画作家として一流であることを示す。ニヤニヤする . . . 本文を読む