言語、国籍が違おうとも、こういう、親子とは何かという本源的なテーマは映画として持つ力がとても強いと思う。
是枝の作品では「歩いても 歩いても」が一等上だと思えるが、それでも世界的規模の映画祭では普遍的なテーマを提示することの意味を彼はよく知っている。「誰も知らない」も然り。小津映画が現代でさえもてはやされていることから考えても、彼の映画作家方向は意外としたたかではあるものの、正しいという他ないの . . . 本文を読む
第一話。カウリスマキの章。圧倒的映像。この濃密な色彩。それを見ているだけで惚れ惚れする。けれど考えたら内容はなし。カウリスマキに一杯喰わされたか、、。(映画ではだれも食わなかった。)
第二話。久々のペドロ・コスタ。相変わらず力強いメッセージ色。体の中を突き抜ける衝動というものを彼の作品からは感じる。この作品だけが短編映画に真っ向勝負してる。出し物は黒沢の「夢」の一挿話「トンネル」に影響を与えられ . . . 本文を読む