Sightsong

自縄自縛日記

アーロン・ネイムンワース+ダニエル・カーター+ジョー・ヘルテンシュタイン+ザック・スワンソン『Live at the Bushwick Series』

2020-02-07 07:28:17 | アヴァンギャルド・ジャズ

アーロン・ネイムンワース+ダニエル・カーター+ジョー・ヘルテンシュタイン+ザック・スワンソン『Live at the Bushwick Series』(gaucimusic、2018年)を聴く。

Aron Namenwirth (g)
Daniel Carter (woodwinds)
Zach Swanson (b)
Joe Hertenstein (ds)

スティーヴン・ガウチが毎月曜日にブルックリンのブッシュウィックで主催するギグのひとコマである。

ダニエル・カーターの多楽器奏者としての個性はとても変わっている。管楽器でありながら従来のフロント的に主旋律やアドリブをわがものにするでもなく、かといってアンサンブルに貢献する意識があるでもなく、そして決して埋没などしない。小節の区切りだとか短期的な主導だとかは過激に棄て去られ、もっと達観して広い時間単位でサウンドを動かしているようだ。

これに対し、アーロン・ネイムンワースがまたおもしろいアプローチで絡む。ふわっと漂うカーターの雲に事件のように楔を打ち込んだり、カーターがトランペットを吹くときにどちらがギターかトランペットかわからなくなるようなあり方で並走したり、その相互の立ち位置が変わり続ける。

それゆえに、ベースが低音を刻むことが単なるリズムの役割ではなく、その意味を問われているようなあり方になっている。そのことはジョー・ヘルンシュタインのドラムスも同様で、ガジェットの服を脱いだり着たり、前に出たり後ろに退いたり。

つまり管楽器とギターが入ったカルテットだと思って聴くと混乱するし損をする。なぜこの4人は同じ場で共演しているのかと絶えず意識しながら聴いてしまい、それがまたおもしろい。固まった観念を平然と崩してくれる音楽。推薦。

●アーロン・ネイムンワース
アーロン・ネイムンワース+エリック・プラクス+ショーン・コンリー+ジョン・パニカー『Hurricane』(2018年)
Bushwick improvised Music series @ Bushwick Public House(2017年)

●ダニエル・カーター
ダニエル・カーター+ウィリアム・パーカー+マシュー・シップ『Seraphic Light』(JazzTokyo)(2017年)
マシュー・シップ『Not Bound』(2016年)
トッド・ニコルソン+ニューマン・テイラー・ベイカー+ダニエル・カーター@6BC Garden(2015年)
ダニエル・カーター『The Dream』、ウィリアム・パーカー『Fractured Dimensions』(2006、03年)
『TEST』(1998年)

●ジョー・ヘルテンシュタイン
ジョー・ヘルテンシュタイン『HNH』(2013年)

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