エスペランサ・スポルディングのDVD『2009 Live Compilation』(2009年)を観る。
Esperanza Spalding (b, vo)
Otis Brown III (ds)
Leo Genovese (p)
Ricardo Vogt (g)
プライヴェート盤か、同年のライヴのテレビ放送が2種類収録されている(2009/6/16、7/23)。
ベースを弾きながら口を大きく開けて気持ち良さそうに歌うエスペランサは魅力的。羽根のようだというと月並みだが、実際に軽やかなダブルベースのソロだ。これがエレキベースになるとまた調子が変わって、ファンキーでノリノリ。いやイイな。エスペランサのCDは適当に試聴しただけだが、あらためて聴こうかな。オーティス・ブラウンIIIのドラムスはスタイリッシュ。
ところで、2回のライヴのどちらでも、ウェイン・ショーターへの敬意を口にして、「Endangered Species」を演奏している。『Atlantis』に収録されている曲である。いかにもショーターらしいミステリアスでうねうねとした曲想であり、エスペランサの明るさもあって良い演奏になっている。レイチェルZとのコラボレーションが傑作『High Life』を生んだように、暗いシビアさではない要素をショーターのグループに入れればいいのに・・・と思ったところ、エスペランサとも共演してはいるのだね(彼女は緊張気味に見える)。
●参照
トム・ハレル『Colors of a Dream』(エスペランサ・スポルディング参加)