のなか悟空&人間国宝『@井川てしゃまんく音楽祭』(bummey records、2016年)を聴く。
Naoji Kondo 近藤直司 (bs, ts)
Hiroshi Higo ヒゴヒロシ (b)
Goku Nonaka のなか悟空 (ds)
猛烈に熱い、暑苦しい。のなか悟空さんのドラムスは、テクや技と気力体力とが常にセットになって迫ってくる。聴いているとテンションが不必要に高くなってくる。呆然としている場合ではなかった。オリジナルも熱いが、「My Favorite Things」「Lonely Woman」「Charade」のスタンダードもまた熱い。
もちろん近藤直司さんのテナーもバリトンも、熱く塩辛く強烈で押し出しが異様に強い。ヒゴさんのファナティックなベースを聴いていると、笑ったまま倒れるまで踊り続けなければならないような気がしてくる。
のなか悟空&人間国宝の音源は、『伝説の「アフリカ探検前夜」/ピットインライブ生録画』(1988年)という映像と、 『Jolly』(1989年)を持っているだけだった。そちらのベースは不破大輔、その上へ上へと持ち上げようとするグルーヴもまたカッチョいい。曲のタイトルは「血々闘」「サンダーファイヤー・パワーボム」「空中分解」と激熱だった。
●のなか悟空
林ライガ vs. のなか悟空@なってるハウス(2017年)
のなか悟空&元祖・人間国宝オールスターズ『伝説の「アフリカ探検前夜」/ピットインライブ生録画』(1988年)