渡辺文男『Groovin' High』(テイチク、1982年)を聴く。
Fumio Watanabe 渡辺文男 (ds)
Nobuo Katoh 河東伸夫 (tp)
Saburoh Satoh 佐藤三郎 (as)
Kanji Ohta 大田寛二 (p)
Satoshi Kosugi 小杉敏 (b)
渡辺文男のプレイを観たのはもうずいぶん前で、もちろんそのとき既に大のつくヴェテランだったのだが、正直ピンとこなかった。特別のスピードやパワーがあるでもなし、キレキレなわけでもなし。後ノリでのスイング感など、この人独特の味わいがあるのだと気が付いたのはわりと最近のことである。耳や脳は頑固にできているものである。
このレコードでは、やはり、ハードバップ魂爆発。ドラミングに耳を貼り付けて聴いても、他のどジャズのプレイに留意して聴いても愉しい。大田寛二さんのピアノにもじわじわくる。すべてじわじわである。
また機会を見つけてライヴを観に行こうと思う今日この頃。
●渡辺文男
高橋知己『Lady in Satin』(2011年)
本田竹広『This Is Honda』(1972年)
本田竹広『The Trio』(1970年)