大倉正之助『破天の人 金大煥』(アートン、2005年)を読む。
晩年の金大煥と近い関係にあった人による伝記。また著者だけでなく、金大煥の存在に魅入られた人たちの言葉も多く収録されている。もちろん韓国最初のフリージャズユニットを組んだ姜泰煥と崔善培。さがゆき。姜垠一。大木雄高。近藤等則。(さがゆきさんの思い出は面白くてつい笑ってしまう。)
わたしは金大煥のプレイをナマで観ることができなかった。もっと早くからこの凄みに気付いていれば・・・。それにしても、本当に極端で愉快な人だったんだろうな。
著者も共演した1994年のライヴ(金大煥、崔善培、広瀬淳二、大倉正之助)は、残念ながらクラウドファンディングの目標額に届かず、リリースされなかった。わたしも手を挙げたよ。本当に惜しい。
●金大煥
齋藤徹ワークショップ「寄港」第ゼロ回@いずるば(2017年)
友惠しづね+陸根丙『眠りへの風景』(2012年)
金大煥『黒雨』(1991年)
ジャズ的写真集(6) 五海裕治『自由の意思』