Sightsong

自縄自縛日記

2013年9月、ネピドー

2013-09-19 08:02:50 | 東南アジア

ネピドーは、2006年にヤンゴンから遷都された首都である。

ただ行政の中心機能を移転させただけであり、その印象は極めて不自然だ。不便な場所にあり、近くに大きな産業が立地しているわけでもない。空港から市街まではだだっ広い水田地帯の中に立派な道路だけがあり、多くの人が道路脇で整備をしている。もしかしたら、このインフラ整備こそが主要産業なのではないかとさえ思えてしまう。

違和感は、2日間の滞在中まったく払拭されないどころか、どんどん増幅していく。

ヤンゴンのシュエダゴン・パゴダを模して建造されたウッパタサンティ・パゴダは、配慮したのか、本家よりごくわずか低いだけの巨大なものであり、夜遠くから眺めると、闇の中に奇妙に浮かび上がってみえる。そして、訪れてみると、仰天してしまうほどの近代建築だ。明らかに、権威付けの象徴である。

街の中にも、滑走路ではないかというほどの広い道路があり、走っている自動車は少ない。また、価格を抑えたと思しき同じ形の住宅が、見渡す限り広がっている様は異様でさえあった。しかし、おそらくはさほど入居が進んでいない。それにも関らず、無数のホテルが建設中であった。受け皿ばかりを造って、はたして、都市として機能するようになるのだろうか。


ウッパタサンティ・パゴダを遠くから眺める


道端の牛


ウッパタサンティ・パゴダ


ウッパタサンティ・パゴダ


トウモロコシの収穫


トウモロコシの収穫


トウモロコシの収穫と広い道路


通りすがりの人


住宅群と子どもたち

※写真はすべてペンタックスLX、M40mmF2.8、Fuji Pro 400による。

●参照
2013年9月、シュエダゴン・パゴダ
2013年9月、チャウタッジー・パゴダ
2013年9月、ヤンゴンの湖畔